建設工程~ その5-2 ~施工

今回は前回のつづき、施工工程の後半戦!
いよいよ「食べられる建物」が完成します。ドキドキ……

前回はようかんが出来上がったところで終わりました。

次は、型枠にようかんを流し込む作業です。
まずは鍋から型枠に直接流し込むのはキケンなので、いったん漏斗に移し替えます。

さぁそれでは、漏斗から型枠にようかんを注いでいきましょう。

これとよく似た光景、どこかで見たことありませんか?
このレポートの第1回目の記事の中で。。。

そう、ミキサー車から生コンクリートが注ぎ込まれているところです。

山本さんはこの光景を見て、ようかんを使おうと思い立ったんです。

実際、コンクリートを固めるときも、型枠に流し込みます。
その型枠がこちら。壮大なスケールですね。

なお、コンクリートを型枠に流し込むことは「打設」と言います。
コンクリート打設では、コンクリートが型枠に隙間なく入るよう振動させたり、型枠をたたいたりします。
これは「締固め」と呼ばれ、品質の高いコンクリートを打設するのに必須なんです!

ミキサー車で運ばれてきたコンクリートは、コンクリートポンプ車から圧送され、型枠まで運ばれます。

さっそく、ようかんを味見してみる山本さん。

山本さん「うん、おいしい!」

味もバッチリのようです。

次に、細かいディティールの打設です。
繊細な作業なので、キンチョーします!

階段部分は小豆ようかんを使用。

さぁ、すべての打設が完了!
あとは冷蔵庫で冷やして、固めます。ワクワク!

冷やしている間に、建物の外構を作っていきます。
外構の設計図はこちら。

もちろん全部食べられる材料で作ります。
まず地面はゴマようかんで作りました。

この上に、芝生や木を植えていきます。
芝生は砂糖に米粉を加えたもので再現。それっぽいでしょ。

葉っぱの部分は、砂糖に色をつけて作りました。

実際の設計工程では模型を製作してプレゼンをすることも多いです。
下の写真は戸田建設 ZEB モデルです。
外構に樹木も植えています♪…ただし、食べられませんけどね。

※ZEB(ゼロ エネルギー ビル):建物で使うエネルギーを限りなくゼロにする考え方。

まるでジオラマを作っているようで楽しいですよ!!

鉄道ファンが作るとこんな感じですよね。
レトロな雰囲気がたまらないです!

…本題に戻りましょう。
庭木をレイアウトしていきます。
設計部長の指示にも熱が入ります。

ついに外構が、完成!
イイんじゃないでしょうか!

さて、そろそろメインのようかんが固まる時間です。ドキドキ…。
冷蔵庫から取り出し、型枠を外して……、

さぁ、いよいよ「食べられる建物」のお披露です。

ドラムロール、はいッ!
ドロドロドロドロドロドロドロ……

おぉ! 素晴らしい!
想像以上にディティールもキレイに仕上がっています。

さぁ次回は最終回、感動の竣工式です。
施主である、お子さんたちに「食べられる建物」を食べていただきます!

……そこには予想外の結末が待っていました。最終回も必見です!