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お客さま、設計者、施工現場、 すべての想いをひとつにする 「施工図」を作る。

H.M.
横浜支店 建築工事部 生産設計課
2006年入社/工学部 建築学科卒

生産設計

Why TODA?

叔母が絵を描いていて、個展の手伝いで公園の敷地内に建つ福岡市美術館を度々訪れていました。建築に興味を持ったきっかけは、美術館の周りで人々が思い思いに過ごしている光景を目にしたこと。建物を建てることは、町やそこで暮らす人々の憩いの場をつくることでもあると知りました。そんな、自分にとって思い入れのある福岡市美術館の施工を戸田建設が手がけていた縁もあり、この会社に入社を決めました。

現在の仕事内容は?

みんなの意見を取りまとめ、
工事の手順を具現化する

私は今、神奈川県にある大型病院のリニューアル工事に携わっています。工期が約7年半に渡る大規模な現場に常駐し、実際の施工を行なう際に必要な細かい寸法などの情報が書かれた「施工図」と外壁材や建具など工場で製作する製品を記した「製作図」をまとめる「生産設計」の仕事をしています。実は、皆さんが「設計図」と聞いて想像するような図面には建物の大枠の方向性や考え方のみが記されていて、それだけでは工事を進められません。たとえば、外からの音がしっかりと遮断されているか、柱の寸法や建具の形が適しているかなど、施工にあたって求められる性能や詳細な要素を検討する必要があります。これらの要素を社内外の多くの人と打ち合わせをしながら検証し、予算や納期に収まるように工事の道筋を施工図に落とし込むのが生産設計の役割。私は、お客さまの想いや設計者の考えを最初に具現化する仕事だと思っています。実は入社するまでは「生産設計」という仕事を知りませんでした。就職活動では設計職を志望していましたが、私と同じように意匠設計を志望する学生たちのセンスを目の当たりにして、現場の施工管理に方向転換をしたという経緯があります。現場の仕事も好きでしたが、やはり図面を描くことへの憧れもあり、入社後に生産設計を志望しました。現場に常駐し、設計者と施工の現場をつなぐ生産設計の仕事は、自分のやりたいことがどちらも叶えられると感じています。

仕事の面白さ・やりがいは?

自分たちが描いた図面の通りに
建物がつくられていく。

施工図は、私一人の力でつくり上げることはできません。顧客はもちろん、設計者や作業所長、現場で働くスタッフ、支店のスタッフなどの意見を取りまとめ、図面に反映させます。ときには意見が食い違うこともありますが、みんなが納得するまで話し合いを続けるようにしています。生産設計には図面を作成する技術や知識が重要ですが、同じくらい必要なのが、相手に納得してもらうための折衝力や交渉力。オフィスで黙々と図面を作成するよりも、人と接する機会が多い生産設計の仕事が自分には向いていて楽しいと感じます。建築現場は施工図を基に工事を行なうため、図面は合っていて当たり前。何か一つでも間違っていたら工事をやり直さなくてはならず、工期が遅れるなど多くの人に迷惑をかけてしまいます。生産設計が担う責任やプレッシャーは大きいですが、言い換えれば、自分が作成した図面通りに建物が建つことでもあります。特に設計者と何回もやりとりをして苦労した部分が順調にできあがる過程を見るのは楽しいですし、やりがいを感じます。

私の成長STORY

入社9年目の頃、ある再開発事業の現場で、生産設計のマネージャー業務を任されました。その現場は、病院や薬局、事務所、学校、駐車場など用途が異なる計5棟からなる複合施設。建物ごとに施主や設計事務所が異なり、例えば、病院・薬局は使い勝手や清潔さを、事務所はデザインや個別感を、学校は生徒の安全性を、というように、1つのプロジェクトの中でも施設ごとに求める要望も異なっていました。この現場で私は、社内・社外を問わずコミュニケーションをしっかり取りながら「相手が何を求めているか」を把握して図面をつくる大切さを学びました。業務のやりとりに加え、花火大会や作業所見学、懇親会などのイベントを行ないながら信頼関係を築き、「みんなでプロジェクトを達成できた」と思っています。この経験が自分の成長につながっており、今の仕事にも生きています。

今後の課題として考えているのは、戸田建設の先輩方が築き上げた生産設計の組織を私たちが引き継ぐこと。技術が日々進歩する中で、今まで通りのやり方だけを突き進めていては、時代に取り残されてしまいます。「今の当たり前」とデジタル化も含めた「これからの当たり前」をうまく組み合わせながら、自分たちの時代の生産設計をつくっていくことが目標です。

仕事で大切にしていることは?

自分の言葉で相手に伝えること。

生産設計は多くの人の意見を取りまとめる役割のため、相手の要望をすべて受け入れてしまうと収拾がつかなくなってしまいます。まずは、相手の意見や要望を聞き出すことが大事。そこから総合的に判断を下し、自分の中で仮説を立てた上で相手に伝えることを心がけています。自分の思いがこもった言葉は相手にも伝わるし、納得してもらえると信じています。

「人の戸田」を感じた瞬間は?

同期同士の仲間意識の強さを実感したとき。

私にとって、同期はいいライバルであり、心強い仲間でもあります。若手の頃は、仕事の悩みを相談したり、バカな話をして盛り上がったり。互いに経験を積んだ今も付き合いが続いています。生産設計課の先輩や同僚ともバーベキューをするなど公私ともに関わる機会が多く、同じ現場で頑張る仲間としての結びつきを感じます。

あらためて感じる戸田建設の魅力は?

制度と人の両面から挑戦を
後押ししてくれるところ。

戸田建設には「人を育てよう」という文化が根付いており、若手の頃からさまざまなことに挑戦できるなど、活躍の場を与えてもらっていると感じます。ただ挑戦させるだけでなく、上司や先輩からのフォロー体制も十分に整っており、不安なく業務に取り組めています。また、一級建築士の資格取得を目指して勉強していたときには、社内の研修制度の手厚さも実感しました。

学生時代の自分に伝えたいことは?

学生生活を楽しみながら、
多様な視野や考え方に触れてほしい。

生産設計は、多くの人と話し合いながら図面をつくる仕事です。さまざまな価値観や考え方を持っている人と接するため、自分の考えに固執しすぎずに柔軟に動ける方が成長につながりやすいです。自分を振り返っても、学生時代に草野球をやっていて、社会人と話せた経験は大きかったと思います。まずは楽しむことが大切ですが、スポーツや読書、地域活動への参加など、さまざまなことを経験して視野を広げてほしいです。

あなたの「○○愛」を教えてください!

ずばり「施工図愛」

施工図は、プロジェクトにかかわる一人ひとりが持つ思いをひとつにしたもの。私はゼネコンとして、建物の使い勝手や工事を無事に進められることを重視して図面をつくっています。仕事をする上で苦労することもありますが、それを乗り越えられるのは、自分の仕事に愛着を持っているかどうかではないでしょうか。建築を好きになったきっかけやものづくりへの興味など、自分が建築に対して抱いた思いを常に忘れずに仕事に取り組むようにしています。

ある1日のスケジュール

08:30
出勤、メールチェック、図面のチェック

午前中は製作図と施工図のチェックに時間を割きます。

12:00
昼食

プロジェクトに関わる人たちと現場で食べます。

13:00
オンライン会議

支店のメンバーに工事の進捗などを報告します。

14:30
顧客、設計事務所との打ち合わせ

お客さまが建物に何を求めているかなどを聞き出します。

16:30
資料まとめ

翌日の作業指示なども行ないます。

17:30
退社

遅くても18時頃には退社します。