技術概要

超高層RC造集合住宅
Wコンフォートタワーズ(54階・48階)

超高層の集合住宅を支える柱に、通常の2倍から5倍の高強度コンクリートを使用します。これにより、200mを超える70階の集合住宅を建設することが可能です。

当社では、独自のコンクート技術を開発し、設計基準強度Fc36N/mm2を超える高強度コンクリートを多くの実物件に適用しています。更に、設計基準強度Fc200N/mm2の超高強度コンクリートを高品質で経済的に調合・製造できる技術を確立し、超高層建物の建設を実現します。

また、プレキャスト部材を組合せたTO-HRPC工法によって、更なる高品質で短工期の施工が可能です。

この他、有機繊維の混入や耐火被覆を行うことによって、高強度コンクリートでも所要の耐火性能を確保しています。

お客様のメリット

広い居室空間を確保

高層化

鉄筋コンクリート造で超高層建築物(高さ200m級)を建てることが可能です。

広い居室空間を確保

柱を高強度化することで、柱の断面積を小さくすることや柱間隔を広げることが可能になります。広い居室空間を確保し、平面プランの自由度を広げます。

高い耐震性を確保

高強度鉄筋コンクリート造とすることで、風や地震で揺れにくくなり、制振部材を組合せて高い耐震性を確保します。

技術・工法の特徴

施工方法

通常では超高強度コンクリートは、セメント量が多く施工しにくい特徴を持っていますが、独自の調合により、スランプフロー75cmと流動性が大きく、打設しやすいコンクリートを実現しています。これにより高品質のコンクリート打設を行い、建物の健全性を確保します。

Fc130N/mm2級高強度コンクリート柱の施工状況

流動性の高いスランプフロー

耐火性能

コンクリートは高強度になると、火災時に損傷を受けやすくなります。そこで、有機繊維や耐火被覆を行って、所要の耐火性能を確保します。また、FIRECC工法により、火災後の補修低減も可能です。

耐火性能の確保
(FIRECC工法:建築技術性能証明取得)

国土交通大臣認定書
MCON-1765 (H19.10)

Fc200N/mm2の超高強度コンクリート

当社は、晴海小野田レミコン(株)と共同で、設計基準強度(Fc)200N/mm2の現場打込み超高強度コンクリートについて、建築基準法第37条に基づく国土交通大臣の材料認定を取得しました(認定番号:MCON-2585)。

技術の特徴

  • 1.Fc200N/mm2およびFc180N/mm2の2種類について認定を取得しています。
  • 2.Fc200N/mm2の安定した性能を確保するために、各種試験により評価し、厳選した材料(結合材、細骨材、粗骨材および化学混和剤)を使用しています。とくにシリカフューム※1は2種類をブレンドし、セメント量の20%まで増量して使用しています。
  • 3.水結合材比が12.5%と極めて小さく粘性が大きくなるので、施工性を確保しつつ材料分離を防止する技術を開発し、コンクリート流動性の上限に近いスランプフロー75cm※2という高い流動性を実現しています。
  • 4.レディーミクストコンクリート工場で製造し、アジテータ車で工事現場に搬入します。バケットを用いて型枠に打込む通常の方法で施工が可能であり、柱ごとに養生を行うことで、コンクリートの高い品質を確保できることを確認しています。
  • 5.安定した強度を確保するため、高温養生の方法を確立しました。鋼製型枠に取り付けたパネルヒーターや断熱材・保温材等によりコンクリート温度80℃以上・72時間以上の保温・加熱養生を行うことで強度を確保します。
  • 6.超高強度コンクリート特有の自己収縮について、制御技術を確立し、自己収縮によるひび割れを防止する技術を採用しています。
  • 7.コンクリート製造者として、通常の荷卸時の品質に加え、養生・構造体強度管理(コア強度管理)を含めて品質管理を行うことも認定に含めており、日本最初の認定形態と考えています。

Fc200N/mm2超高強度コンクリートの施工実験を行い、施工性が良好なことを確認しています。

※1 シリカフューム:シリカフュームはフェロシリコン、電融ジルコニア、金属シリコンの製造時に発生する、平均粒径0.15μmと非常に細かい球状の微粒子です。コンクリートに添加することで、強度の増大、良好な流動性、耐久性の向上を得ることができます。

※2 スランプフロー:コンクリートを打設する前の生コンクリートの軟らかさの程度を示す指標の1つで、スランプコーンを引き上げた後の、試料の直径の広がりで表す。数字が大きいほど柔らかい状態を表します。

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