技術概要

ボス型枠

ボス供試体の圧縮強度試験状況

ボス供試体は、構造体コンクリートの強度を直接検査することができる試験法で、2005年に(一社)日本非破壊検査協会で「ボス供試体の作製方法及び圧縮強度試験方法」(NDIS 3424)1)が規格制定されました。その翌年には国土交通省地方整備局から「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)」が通達され、現在各地方整備局の橋梁工事においてフーチングを対象に使用されています。
ボス供試体は、コア試験と異なり構造体コンクリートの内部や鉄筋を損傷することなく容易に供試体を採取でき、供試体採取後の補修などの諸問題を解消した試験方法です。さらに、採取後のボス供試体は、加圧面の成形加工や研磨を必要としないため、簡便かつ迅速に圧縮強度試験を行うことができます。また、新設時にコンクリート構造物にボス供試体を取付けて置くことで、構造体コンクリートの経年変化による圧縮強度、中性化深さ、塩化物イオン量、塩化物イオン深さなどの耐久性モニタリングを行うことができます。

1)2011年改定「ボス供試体の作製方法及び試験方法」

※ボス供試体とは、構造体コンクリートと一体成形してできた直方体の供試体を割り取ったものを称し、ボス(BOSS)はBroken Off Specimens by Splittingを意味します。

お客様のメリット

構造体コンクリートからの採取方法

●建設時に構造体コンクリートの品質性能を直接確認できるため、安全・安心な建物を造りことができます。

●建設後も定期的に耐久性モニタリングを行うことで、構造体コンクリートの劣化状態を的確に把握することができ、初期劣化時に補修・補強工事をすることで、工事費の低減、建物の長寿命化を図ることができます。

技術・工法の特徴

構造体コンクリート強度の直接検査

ボス供試体は、構造体コンクリートとほぼ同一環境で作製されるため、構造体コンクリートの要求性能を直接確認できます。

ボス供試体の割取り状況

ボス供試体強度の精度

構造体コンクリート内部を損傷させることなく、従来より使用されている標準コア供試体とほぼ同等の強度試験結果が得られます。
また、早期にボス供試体を採取した場合でも、ビニール袋等で封かんし、対象構造物と同様の環境で養生することで、材齢28日で採取した場合と同等の圧縮強度が得られます。

ボス強度とコア強度の関係

ボス型枠採取材齢と28日圧縮強度の関係

耐久性モニタリング

ボス供試体を割り取らずそのまま取り付けておくことで、コンクリート構造物の耐久性モニタリング(例えば、中性化深さ、塩化物イオン浸透深さ・量等)としても活用することができます。

100×100×400供試体

ボス供試体

コア供試体

リンク

技術に関するお問い合わせ

関連情報

実績

  • 妙正寺川暫定取水施設(材齢28日圧縮強度の確認)
  • OE26(高流動コンクリートの型枠脱型強度の確認)
  • 京都国立博物館平常展示館
  • 第二阪和国道大谷地区