新着情報 高性能アルミサッシを開発 アルミサッシとイソバンド BL®-H 取合い部分の水密性と施工性を向上

2020/07/08

戸田建設(株)(社長:今井雅則)は、三協立山(株)(社長:山下清胤)・三協アルミ社(社長:中野敬司)と共同で、アルミサッシと金属断熱サンドイッチパネル (イソバンド BL®-H※1)をベースとした取合い部分の水密性向上させた「イソバンド BL®-H 専用アルミサッシ MSP-80(以下、本製品)」を開発しました。

開発の経緯

開発では、実大性能試験(気密性試験、水密性試験、耐風圧性試験、層間変位追従試験)を実施し、各種性能の確保を行うとともに、アルミサッシの意匠性の向上や無溶接工法採用による施工性・安全性の向上、イソバンド BL®-H の現地加工の低減による施工性向上の検証を行いました。

20200707_05.jpg

写真1:外観(試験体)

20200707_06.jpg

写真2:サッシ左上部

20200707_07.jpg

写真3:サッシ右下部

本製品の特長

本製品の特長は、以下の通りです。

  1. 1 意匠性の確保:アルミサッシのフレームの無駄を取り除き、かつフィン型形状の形材とすることで、シンプルな意匠を実現。さらにサッシ下端の水切りをイソバンド BL®-H 同色の板金水切りとすることで意匠性を向上
  2. 2気密性の確保:気密性試験(JISA1516)にて JIS A-4 等級(JIS 最高等級)を確認
  3. 3 水密性の確保:水密性試験(JISA1517)にて平均圧力差 1,000Pa で漏水なしを確認
  4. 4耐風圧性能の確保:耐風圧性試験(JISA1515)にて JIS S-4(±2,400Pa)を確認
  5. 5 耐震性の確保:層間変位追従性試験にて 1/100(大地震時)で破損なしを確認
  6. 6 施工性・安全性の向上:実大性能試験時の施工確認にて施工性向上を確認(アルミサッシ取付け:従来比≒ 15%向上、サッシ廻りイソバンド BL®-H 施工:従来比≒ 50%向上)、アルミサッシ取付けの無溶接工法採用にて安全性向上を確認

今後の展開

本製品は、外壁と開口部の工事にかかわる建築のトータルコストを従来と同等以下とし、2020 年7月末より三協立山(株) 三協アルミ社にて販売を開始します。

  • イソバンド BL®-H は日鉄鋼板(株)の登録商標です