新着情報 二酸化炭素削減技術「スラグリート®」をNETISに登録 低炭素型コンクリートの適用促進へ
2021/07/19
戸田建設(株)(社長:大谷 清介)と西松建設(株)(社長:髙瀨 伸利)は、共同で開発した二酸化炭素削減技術である低炭素型のコンクリート「スラグリートⓇ」※1を国土交通省が運用している「新技術情報提供システム(NETIS)」に登録しました。
「スラグリートⓇ」は、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末をセメントの代替材料として積極的に活用した環境に配慮した低炭素型のコンクリートです。今後、本技術の建設分野での適用を、さらに進めていく予定です。
- 1技術名称 :高炉スラグ微粉末高含有コンクリート「スラグリート®」
- 2NETIS登録番号 :QS-210008-A
- ※1 低炭素型のコンクリート「スラグリート®」を開発
https://www.toda.co.jp/assets/pdf/20160208.pdf
「スラグリートⓇ」の特徴
「スラグリートⓇ」は、コンクリートの配(調)合に含まれるセメントの70%を副産物である高炉スラグ微粉末に置き換えた低炭素型のコンクリートです。本技術の特徴を以下に示します。
- コンクリート製造時における二酸化炭素の主たる排出源であるセメントの使用量を大幅に低減でき、普通コンクリートと比較して二酸化炭素の排出量を60~70%削減することができます。
- マスコンクリートに本技術を使用することで、普通コンクリートと比較して温度ひび割れの低減効果が期待できます。
- コンクリートの流動性や圧送性など、フレッシュコンクリートとしての性状は一般的なレディーミクストコンクリートと大きな違いはなく、普通コンクリートと同様に打設可能です。
今後の展開
本技術は、第三者機関の建設材料技術性能証明を取得※2しており、戸田建設が建設中の新TODAビル(東京都中央区)にも適用予定です。戸田建設と西松建設は、2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、本技術を自社物件以外の土木・建築分野の実構造物に対しても積極的に普及・展開を進めてまいります。
- ※2 低炭素型コンクリート「スラグリートⓇ」が建設材料技術性能証明を取得
https://www.toda.co.jp/assets/pdf/20200601.pdf