新着情報 おもりによる振動抑制「GMDⓇ工法」をNETISに登録 振動低減技術の利用拡大へ

2021/09/09

戸田建設(株)(社長:大谷 清介)は、工事振動・交通振動の低減技術である「GMD(Ground Mass Damper)工法」を国土交通省が運用している「新技術情報提供システム(NETIS)」に登録しました(登録番号:KK-210016-A)。
本技術は、おもり(重量物)を地表面に置くだけの容易、かつローコストな振動抑制技術です(特許取得済)。今後は、積極的な技術情報の公開と、国土交通省発注工事への積極的な技術提案・適用を行い、本技術の更なる利用拡大を目指します。

20210909_01.png
図1 工法概要
20210909_02.jpg
写真1 適用状況(図中、赤茶の鉄骨が振動低減用の「おもり」)

本工法の特徴

建設工事によって発生する地盤振動エネルギーの多くは、地表面に沿って上下動を伴って伝わります。本工法は、おもり(重量物)を地表面の最適な位置に最適な状態で設置するだけの極めてローコストな伝播経路での振動対策で、以下の特長を有します。

  1. 1おもりの慣性(振動発生前に静止状態にあるおもりが静止し続けようとする働き)が地表面の上下動に抵抗し、振動の伝播を妨げることによって、工事振動を抑制します。
  2. 2これまで問題であった施工スピードと経済性の両立が簡便な方法で可能となります。
  3. 3現状復帰も、おもりを撤去するだけで済みますので、仮設工事における利用にも最適です。

今後の展開

当社は、建設現場の周辺環境改善に向けて、今後、建築・土木問わず工事振動が問題となるような現場への本技術の積極的な普及・展開を進めてまいります。