新着情報 ハイブリッドな働き方を支援する、
デジタルツインスマートオフィスの共同開発に着手
バーチャルオフィスサービス「oVice」に、スマートオフィス機能を拡張し、デジタルツインを実現。

2022/10/18

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)とoVice(株)(所在地:石川県七尾市、代表取締役CEO:ジョン・セーヒョン)は、2024年竣工予定の「(仮称)TODA BUILDING」(以下、TODAビル)をモデルとした、戸田建設全社員(4,175名、2022年3月時点)がバーチャルで働けるような大規模デジタルツインスマートオフィスを構築すべく共同開発を開始しました。

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(仮称)TODA BUILDING
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oVice上の(仮称)TODA BUILDING

開発の背景

近年のコロナ禍に端を発したニューノーマル時代への移行により、社会全体が非対面コミュニケーションをはじめとした多様なワークスタイルへの適応を迫られています。オフィスのあり方も同様で、TODAビルの計画においても、スマートオフィスとしての機能だけではなく、多様なワークスタイルに適応できるオフィスが求められています。

デジタルツインスマートオフィスの概要

「oVice」はoVice(株)が提供する、アバターで交流する2次元のバーチャル空間です。チャットや音声通話のみならず、画面共有をはじめとした基本的なWeb上でのコミュニケーション手段を備えており、累計1000棟以上のバーチャルビルが建設され、現在約6万人以上のユーザーが毎日「出勤」しています。

oViceは完全にバーチャルな空間として利用されることが多いですが、当社では、そこにリアルオフィスと同じレイアウトを用意し、NFC※1やBLE※2等で取得したリアルな座席レベルの社員位置情報と連動してoVice上のアバターを動かし、リアルオフィスの設備機器制御といった各種IoT技術も連携させることで、人も含めたデジタルツイン空間を実現します。

連携するオブジェクトは、空調・照明・ブラインドなどの機器類、カメラ映像やデジタルサイネージ、温湿度やCO2濃度などの環境情報、トイレの空き状況からゴミ箱の満空情報まで多岐に渡ります。

また、oVice上に用意したリアルオフィスと同じデジタルツイン空間には、オフィス勤務者がアバターとして表示され、その周辺部に在宅勤務者などがアバターで出勤するためのバーチャル空間も用意することで、リアルオフィス側と一体感を持ったコミュニケーションが可能となります。

両社は現在、戸田建設T_FIT HATCHOBORI本社ビルをモデルに連携を開始しています。

  • ※1NFC(Near Field Communication)近距離無線通信規格のひとつ。デバイス同士をかざして通信するための技術で、主にスマートフォンやICカードに利用されている
  • ※2BLE(Bluetooth Low Energy)Bluetoothの拡張仕様のひとつで、極低電力で通信が可能なもの。

今後の展開

当社は、全国に分散した勤務場所を繋ぐ新しいコミュニケーション手段としてoViceとの共同開発を展開していくとともに、TODAビル竣工の前にバーチャルTODA BUILDINGをオープンし、リアルオフィスのレイアウト検討などにも活かしていきたいと考えています。
こうして得た知見をもとに、デジタルツインスマートオフィスという新たな付加価値を提案していきます。

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別の場所にいても、同じバーチャル空間でコミュニケーション