新着情報 シンジケーション方式での「サステナビリティ・リンク・ローン」契約の締結について

2022/10/31

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、(株)三菱UFJ銀行(本店:東京都千代田区、取締役頭取執行役員:半沢 淳一)をアレンジャーとし、ローン・マーケット・アソシエーション等が定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則(以下、SLL原則)に即した、シンジケーション方式での「サステナビリティ・リンク・ローン」(以下、本ローン)の契約を締結しましたのでお知らせいたします。

サステナビリティ・リンク・ローンは、借り手の経営戦略に基づくサステナビリティ目標と連携したサステナビリティ・パフォーマンスターゲット(以下「SPTs」)を設定し、借入条件とSPTsのパフォーマンスを連動させることで、環境的・社会的に持続可能な経済活動や成長を促進することを目指すものです。

当社は「中期経営計画2024」において、SBT※1認定を取得しているCO2排出量削減率を非財務目標における定量評価指標として採用しております。そのため、当社の資金調達を同指標とリンクさせることにより、幅広いステークホルダーに対し、「中期経営計画2024」の非財務目標をコミットすることと致しました。加えて、2017年に2℃水準※2にてSBT認定を受けておりますが、Scope1,2については1.5℃、Scope3についてはWB2℃※2に目標を引き上げました。

なお、本件は(株)格付投資情報センター(R&I)よりSLL原則、ならびに環境省によるグリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(環境省ガイドライン)への準拠性と設定したSPTsの合理性について第三者意見※3を取得しております。

  • ※1 パリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below2℃:WB2℃)に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5年~10年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス(GHG)排出削減目標のこと。
  • ※2 SBTの認定機関であるSBTイニシアチブは、2017年時点ではScope1,2は気温上昇を産業革命前より2℃に抑える「2℃水準」も認めていたが、2022年7月からは1.5℃に抑える「1.5℃水準」のみ認めている。但し、Scope3は「WB2℃」水準も認められる。
  • ※3 (株)格付投資情報センターのウェブサイトをご参照ください。

    https://www.r-i.co.jp/

本ローンの概要

組成方法 シンジケートローン
組成金額 300億円
契約締結日 2022年10月26日
契約実行日 2022年10月31日
契約期間 10年間
アレンジャー/エージェント (株)三菱UFJ銀行
貸付人(50音順)
株式会社愛知銀行 株式会社青森銀行
株式会社秋田銀行 株式会社足利銀行
株式会社岩手銀行 株式会社沖縄銀行
株式会社香川銀行 神奈川県信用農業協同組合連合会
株式会社関西みらい銀行 株式会社京都銀行
株式会社京葉銀行 埼玉県信用農業協同組合連合会
株式会社七十七銀行 株式会社十六銀行
株式会社常陽銀行 住友生命保険相互会社
全国信用協同組合連合会 太陽生命保険株式会社
株式会社中国銀行 株式会社東邦銀行
株式会社栃木銀行 株式会社富山第一銀行
長野県信用農業協同組合連合会 株式会社名古屋銀行
株式会社西日本シティ銀行 農林中央金庫
株式会社八十二銀行 株式会社東日本銀行
株式会社百五銀行 株式会社福岡銀行
株式会社北海道銀行 株式会社三菱UFJ銀行
株式会社みなと銀行 株式会社宮崎銀行
株式会社武蔵野銀行 株式会社山口銀行

計36行

SPTs
SPT-1: SBTにて定めるScope1,2※1のGHG排出総量の削減率で2030年度末に2020年度比42%削減
SPT-2: SBTにて定めるScope3※1のGHG排出総量の削減率で2030年度末に2020年度比25%削減

※1

  • Scope1:建設作業所における重機の軽油等の使用により直接排出されるGHG排出量など
  • Scope2:オフィス等における購入した電気・熱の使用により発電所で間接的に排出されるGHG排出量など
  • Scope3:Scope1,2以外の間接排出で当社事業に関連する他社のGHG排出、例えば、建設資材製造時の排出量や施工した建物の運用期間中の排出量など