新着情報 大阪大学大学院工学研究科との共同研究講座創設のお知らせ

2022/12/23

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大谷清介)は、大阪大学大学院工学研究科と「洋上風車システムインテグレーション共同研究講座」を2023年3月1日に創設いたします。

本講座の設立趣旨

2050年までの脱炭素社会の実現およびカーボンニュートラルの達成(グリーン成長戦略)は、日本のみならず世界に共通する喫緊の課題となっています。日本は海に囲まれた島国であるため、洋上風力発電は自国の消費エネルギー全てを賄うことが出来る程のポテンシャルを有しており、近年その期待と役割は大きくなってきています。しかし、浮体式を含め国内の洋上風力発電産業は、育たず、海外に後れを取った状況となっています。
そこで当社は、浮体式洋上風力発電という新しい大型産業を生み出すこと、及び2050年のカーボンニュートラルの達成を目的に、大阪大学大学院工学研究科と共同研究講座を創設いたします。

今後の展開

本講座の創設により、産学連携による産業化促進をはじめ、洋上風車大型化及び量産化に向けた浮体技術研究、及び技術開発に携わる人材育成に取り組んでまいります。
また今後、他産業、他大学にも本講座への参画を誘い、新たな市場となりうる洋上風力産業の発展を促進してまいります。

当社における浮体式洋上風力発電事業の取り組み

2010年環境省浮体式洋上風力発電実証事業を受託、2016年3月、日本で初めて浮体式洋上風力発電設備を実用化しました。(長崎県五島市崎山沖「はえんかぜ」:発電規模2.0MW) 現在、2024年1月の商用運転開始に向け、新たに16.8MW(2.1MW×8基)の浮体式洋上ウィンドファームを建造しています。

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長崎県五島市崎山沖「はえんかぜ」
(撮影:西山芳一)