新着情報 環境配慮型のコンクリート「スラグリート®70」がエコリーフを取得 建設物の低炭素化を推進!

2023/04/18

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、高炉スラグ微粉末を用いた環境配慮型のコンクリート「スラグリート®70」※1(呼び強度40※2)について、(一社)サステナブル経営推進機構(SuMPO)が認証するSuMPO環境ラベルプログラムである「エコリーフ」※3を取得しました。当プログラムにおいて、生コンクリートによる取得は国内初となります。

エコリーフ宣言

登録番号公開日宣言PDFリンク
JR-BY-23001E 2023年4月10日 20230418_01.png

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「スラグリート®」は、製鉄所の高炉から発生する副産物である高炉スラグの微粉末を、セメントの代替として用いることで、セメント製造における温室効果ガスの排出量を大幅に削減したコンクリートです。脱炭素社会の実現に貢献するほか、副産物を有効利用することでセメント原料となる石灰石資源の投入量削減にもつながり、循環型社会の実現にも寄与します。

  • ※1西松建設(株)と共同で開発した高炉スラグ微粉末高含有コンクリート
  • ※2コンクリートの調合管理強度のことで、標準養生(20℃水中養生)において供試体が持つべき強度
  • ※3エコリーフは一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が運営するタイプⅢ環境宣言で、ISO 14025:2006(環境ラベルおよび宣言-タイプⅢ環境宣言-原則および手順)に準拠して、製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体における環境負荷の定量的開示を行うもの(一般財団法人サステナブル経営推進機構SuMPO環境ラベルプログラム)

    https://ecoleaf-label.jp/

エコリーフ認証

エコリーフ認証はSuMPOが運営するプログラムにおいて、製品のライフサイクルにおける定量的環境情報をLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて見える化するものです。その情報に基づき、提供者と利用者間での環境負荷情報についての相互理解、コミュニケーションを促進することが目的です。 第三者による審査・検証を経て、信頼性・透明性の担保されたデータが開示されることにより、利用者は製品の環境負荷を定量的・客観的に評価することが可能となります。また、エコリーフ認証建材の採用は建築物のLEED認証※4における加点対象となることから、不動産価値を高める付加価値も生みます。

  • ※4LEED認証: Leadership in Energy & Environmental Designの略。建築物の環境性能を第三者が認証する任意の制度で、米国グリーンビルディング協会(U.S.Green Building Council)が運営
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エコリーフマーク
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TODA BUILDING へのスラグリート®70の適用状況

今後の展望

当社は今後もエコリーフ認証制度等を活用し、カーボンフットプリント等の環境負荷情報の積極開示を進めるとともに、スコープ3の温室効果ガスの排出量削減を進めてまいります。 なお、これまで「スラグリート®70」は主に地下構造物に適用してきました。このたび、上部構造物にも適用可能な高炉セメントA種相当コンクリート「スラグリート®BA」、コンクリート製造時の高炉スラグ微粉末の使用量を抑えた高炉セメントC種相当コンクリート「スラグリート®BC」を開発しました。

  1. スラグリート®BA:
    普通ポルトランドセメント50%、高炉セメントB種50%の混合比率にて製造した高炉セメントA種相当のコンクリート
  2. スラグリート®BC:
    高炉セメントB種60%、高炉スラグ微粉末40%の混合比率にて製造した高炉セメントC種相当のコンクリート

スラグリート®のラインナップを充実させることで、構造物全体に環境配慮型のコンクリートを適用することが可能となります。
当社では脱炭素社会・循環型社会の実現を目指し、建築・土木の両分野において本技術を積極的に普及・展開していきます。