新着情報 「すいすいC&T(キャット)工法®」を高速道路床版取替工事で適用! 床版架設日数短縮に貢献

2024/03/28

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、「すいすいC&T工法®」を東日本高速道路(株)発注の「道央自動車道 夕張川橋(上り線)床版取替工事」と「道央自動車道 ママチ川橋床版取替工事」に適用しました。

「すいすいC&T工法®」は、老朽化した橋梁の床版取替工事に用いる技術です。先行床版に埋設されているC型金具に、後行床版のT型金具を挿入し、20mm幅の間詰め部へ無収縮モルタルを充填することで床版を一体化します。「道央自動車道 夕張川橋(上り線)床版取替工事」では、当初床版架設日数がループ継手で32日間(床版枚数193枚、日当たり架設枚数6枚)の計画でしたが、本工法の適用により26日間(床版枚数161枚、日当たり架設枚数6枚)となり、6日間短縮しました。また「道央自動車道 ママチ川橋床版取替工事」にて順調に施工を実施しています。

工事概要
工事名: 道央自動車道
夕張川橋(上り線)床版取替工事
発注者: 東日本高速道路株式会社 北海道支社
工事場所: 北海道江別市元野幌~
北海道岩見沢市駒園
工期: 2021年9月1日~2024年2月17日
工事数量: 床版取替工 約04,900m2
塗替塗装工 約14,800m2
工事名: 道央自動車道
ママチ川橋床版取替工事
発注者: 東日本高速道路株式会社 北海道支社
工事場所: 北海道千歳市平和~
北海道北広島市大曲並木
工期: 2021年12月24日~2026年1月31日
工事数量: 床版取替工 約08,000m2
塗替塗装工 約25,000m2
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写真1 床版取替工事状況写真

本工法の特徴

  1. (1)橋軸方向の1枚当たりのプレキャストPC床版の部材幅(床版割付幅)を従来の2,000mmから2,400mmに拡幅できることから、1日当たりの床版設置延長が1.2倍に向上します(図1左上)。
  2. (2)従来のループ継手の間詰部330mmに比べ、間詰部幅が20mmであるため間詰材量を減らすことができ、プレストレスが導入されない間詰部が狭くなるため品質が向上します。
  3. (3)先行床版に埋設されているC型金具に後行床版に埋設されているT型金具を挿入し(図1右上)、間詰め部に無収縮モルタルを充填して一体化させるシンプルな継手構造です(図1左下)。
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図1 すいすいC&T工法概要図

今後の展開

当社は、「道央自動車道 夕張川橋(上り線)床版取替工事」の継続工事である「道央自動車道 千歳川大橋(下り線)床版取替工事」でも「すいすいC&T工法®」の適用を予定しており、着実に実績を積み重ねています。引き続き、高速道路のリニューアルプロジェクトを中心に本工法を積極的に適用し、生産性の向上と更なる施工の高速化に取り組んでまいります。