新着情報 「令和7年度五島市系統用蓄電池運用技術開発事業」に採択 再生可能エネルギーの有効利用を目指し、系統用蓄電池を活用
2025/06/13
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、(有)イー・ウィンド(本社:長崎県五島市、社長:橋本 武敏、以下「イー・ウィンド」)と共同で「令和7年度五島市系統用蓄電池運用技術開発事業(以下、本事業)」に応募し、2025年5月15日付で採択されたことをお知らせいたします。
開発背景
当社は五島フローティングウィンドファーム合同会社(所在地:長崎県五島市)に出資し、五島市で浮体式洋上風力発電事業を推進しており、2026年1月より8基の浮体式洋上風力発電設備の運転開始を予定しております。
一方、九州地方では、再生可能エネルギー発電が拡大することで、一般送配電事業者からの出力制御※の指令が頻発することが懸念されています。出力制御が発令されると、発電できるにもかかわらず発電を止める(減らす)ことになるため、再生可能エネルギーで発電する機会が失われてしまいます。その出力制御を抑えるための手段の一つとして、系統用蓄電池の活用が期待されています。
そこで当社は、系統用蓄電池の運用技術開発を進め、再生可能エネルギーを無駄なく最大限利用することを目指します。
※電気を使う量と発電する量(需要と供給)を合わせるために発電する量を制御すること
開発概要
本事業により、2025年度に系統用蓄電池運用システム(以下、本システム)の開発を進め、2026年度に系統用蓄電池の運用開始を目指します。
- 1本システムの開発
- (1)再生可能エネルギーの発電予測に基づいた蓄電池の充放電制御アルゴリズムの開発
- (2)今後の市場環境や制度変更に対応可能な蓄電池運用システムの開発
- 2系統用蓄電池の運用・実証
- (1)五島市内に設置する系統用蓄電池で本システムを導入・運用
- (2)運用を継続しながら、開発した本システムの有用性を検証
『本システムの概念図』

今後の展開
当社とイー・ウィンドは本システムを使用し、系統用蓄電池を運用することにより、再生可能エネルギーの有効利用と脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
将来的には、当社とイー・ウィンド及び五島市民電力(株)(所在地:長崎県五島市、社長:橋本 武敏)の共同出資により設立した、フローティング・ウィンド・アグリゲーション(株)(所在地:長崎県五島市、社長:齊藤 朗立)にも開発した本システムを展開し、再生可能エネルギーの更なる有効利用を目指します。
「令和7年度五島市系統用蓄電池運用技術開発事業」に係る公募型プロポーザルの採択結果