新着情報 TODA BUILDING建設事業がリデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰で推進協議会会長賞を受賞
2025/11/13
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、令和7年度のリデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において、3R推進協議会会長賞を受賞しました。対象となったのは「TODA BUILDING建設事業」です。
本表彰は、「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」が、3R※に積極的に取り組んでいる団体や個人を表彰するものです。本年度は各大臣賞として4件、協議会会長賞として13件、合計17件が表彰されました。
※3R:リデュース:発生抑制、リユース:再利用、リサイクル:再生利用
受賞プロジェクトでの取り組み
TODA BUILDING建設事業では、サステナビリティ経営の理念のもと、設計・施工の両面から循環型社会と脱炭素社会の実現を目指し、先進的かつ多様な3R活動を積極的に展開しました。
設計段階では、築60年ほどの旧本社ビルの歴史的価値を継承するため、石材レリーフや外壁タイル等を新本社ビルの意匠に再利用しました。さらに、旧本社ビルの特徴的な外壁タイルの意匠を忠実に再現する目的で復刻タイルを製作し、その過程で生じた試作品や余剰材も什器部材として活用し、廃棄物の削減を図りました。加えて、全国の作業所から不要となった業着・ヘルメット・建築養生ネットなどを回収しアップサイクルすることで、床材・天井材・什器として新ビル内で活用するなど、建設現場を超えた資源循環を実現しました。
施工現場では、廃プラスチックの高度分別に取り組むとともに、圧縮機を導入して軟質系プラスチックを圧縮して排出することにより廃棄物排出量の削減と運搬負荷を大幅に低減しました。高度分別の実施にあたり、定期的な分別講習を行い、現場全体の分別意識向上を促進しました。その結果、産業廃棄物排出量を計画比で22%、最終処分量を29%削減することに成功しました。
作業着等のアップサイクル

復刻タイル試作品の再利用




本事業においては、施工現場における従来型の3R活動にとどまらず、設計段階からの3R活動に取り組んでいます。施工と設計が一体となって取り組むこの先進的なプロジェクトは、資源循環・CO2削減・企業価値向上の3つの側面で大きな成果を挙げ、今後の業界モデルケースとして高い評価をいただいております。
表彰式
表彰式では、3R推進協議会の細田衛士様(東海大学学長補佐、政治経済学部経済学科教授)より、東京支店建築工事3部の庄司所長と本社建築設計第1部の中川室長に表彰状が授与されました。

