新着情報 ロボットのタスク管理から設備連携まで「自社開発」で構築 自社開発システムにより、実運用に即した館内配送を実現

2026/04/28

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、本社を構える「TODA BUILDING」において、運用中の複数フロアにまたがるロボットの館内配送に新たな機種を追加し、館内配送システムを自社開発で拡充しました。当社は、ロボットのタスク管理から建物設備連携までを担う運用システムを自社で構築し※1、輸送能力の強化と運用継続性の向上を図ることで、実運用に即した館内配送を実現しました。

  • ※1本システムの構築にあたっては、ソフトバンク(株)からロボット運用およびAPI連携に関する技術的助言を受けながらも、システムの設計・実装・運用は当社が実施しました。
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図1 ロボット館内配送システムの運用フロー

背景

当社は、これまでTODA BUILDING 8階のメールセンターを起点に、9階~12階の各執務エリアへ荷物を届ける配送ロボットの運用を行ってきました。その中で、配送物の容量制限に加え、特定機種への依存により、機体の一時停止時に館内配送全体へ影響が及びやすいことなど、運用面での課題も明らかになりました。そこで、輸送能力の強化と運用継続性の向上を図るため、カスタマイズ性に優れ、柔軟な運用が可能な自律走行ロボット「カチャカプロ※2」を新たに導入しました。導入に際しては、ロボットの公開API※3に加え、運用を支える外部連携基盤も活用し、ロボットのタスク管理および建物設備との連携を担う運用システムを自社で構築しました。

  • ※2カチャカプロは、株式会社Preferred Roboticsが開発するAMR(自律搬送ロボット)
  • ※3アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称で、ロボットを外部から制御・管理するための連携機能

自社開発により実現した主な機能

今回開発したシステムは、配送依頼の受付から発進、フロア間移動、通知、受取、帰還までの一連の運用フローを支えています(図1、2)。特徴は下記の4点です。

  1. 1エレベーター連携による複数フロア間の館内配送
    運用システムとエレベーターを連携させることで、カチャカプロが複数フロア間を自律的に移動し、各フロアへの館内配送を可能にしました。
  2. 2ロボットの位置・稼働状況の把握
    管理者がカチャカプロの現在位置や稼働状況をリアルタイムに把握できるようにしました。
  3. 3エラー発生時の即時通知
    カチャカプロの停止や異常発生時には、管理者へチャットで通知される仕組みを整えました。
  4. 3発進・到着通知による配送状況の共有
    カチャカプロの出発時と到着時に、依頼者へ通知を行うことで、配送状況を把握しやすくしました。
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図2 館内配送の様子(左:館内走行、中央:ELV連携、右:荷物の受け取り)

今後の展開

自社ビルを実証フィールドとし、利用者や管理者の声をダイレクトに反映しながら、機能改善を自社で実施できる体制は、ロボットをより使いやすく、実用的な運用にするための大きな強みであると考えます。今後は、受取側が都合のよいタイミングで荷物を回収できる運用や、セキュリティ機能の強化など、より実務に即したロボット運用の構築を進めてまいります。さらに、これらの知見を当社が推進する『ロボットフレンドリービルディングデザイン※4』へ活かし、ロボットフレンドリーな環境整備やお客様施設への提案をより一層推進していきます。

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図3 ロボットフレンドリービルディングデザインの概念図