新着情報 浮体式洋上風力発電の普及拡大に向けて「完全非火薬の海底岩盤破砕技術」の
確立を目指す
国土交通省「令和8年度 浮体式洋上風力発電の最適な海上施工方法の確立に向けた技術開発制度」に採択

2026/08/31

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、(大)熊本大学(熊本県熊本市、学長:小川 久雄)の浪平 隆男准教授と共同で国土交通省が公募した「令和8年度 浮体式洋上風力発電の最適な海上施工方法の確立に向けた技術開発制度」において、「パルスパワー衝撃破砕技術を用いた浮体式洋上風車の海洋底岩盤掘削」(以下、本技術)を提案し、採択されました。

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本技術による岩盤の破砕とドラッグアンカー設置のイメージ

開発背景

浮体式洋上風力発電は、海底が深い沖合でも風車を設置できる方式として期待されています。今後、排他的経済水域(EEZ)を含む沖合の大水深海域での導入拡大を見据え、海上に浮かぶ風車を海底に固定するための係留設備を、安全に施工する技術の確立が必要です。しかし、国内の海底地盤には岩盤が広く分布しており、岩盤に対応した「係留アンカー※1」の施工方法は未だ確立されていません。特に、現在主流となっている「ドラッグアンカー(海底を引きずって爪部を地盤に食い込ませ、固定する方式(タイプ)」は、硬く滑りやすい岩盤では爪部が地盤に十分食い込まず、必要な反力を確保しにくいという課題があります。

  • ※1海面に浮かぶ浮体式構造物が波や風で流されないよう海底に固定するための錨や杭のこと

開発概要

本技術開発では、パルスパワー※2 を用いた衝撃波により岩盤を破砕(改変)し、岩盤が分布する海域でのドラッグアンカーの強固な設置を目指します。また、本技術は火薬類を使用せずに岩盤を破砕する工法となっており、施工時の安全性にも優れています。

  • ※2蓄えた電気エネルギーを極めて短い時間に放出することで得られる瞬間的な巨大電力のこと

今後の展望

本技術が確立されることで、これまで困難とされていた海底岩盤の破砕が可能となり、浮体式洋上風力発電設備の設置が可能となる海域の拡大が期待されます。これにより、浮体式洋上風力発電の導入促進に貢献するとともに、再生可能エネルギーの拡大に寄与します。さらに、本技術は杭式アンカー※3 の施工において、杭を打ち込む海底面を整形する技術としての活用可能性についても検証します。

  • ※3係留アンカーの1種で、海底に鋼管杭などを打ち込み固定する方法
事業名 令和8年度 浮体式洋上風力発電の最適な海上施工方法の確立に向けた技術開発制度
技術開発案件名 パルスパワー衝撃破砕技術を用いた浮体式洋上風車の海洋底岩盤掘削
技術開発機関 戸田建設株式会社(代表機関)
国立大学法人熊本大学(分担機関)
技術開発期間 令和8年度~令和10年度(予定)

国土交通省公表資料:https://www.mlit.go.jp/report/press/port01_hh_000328.html