建物の安全・安心を支える技術 液状化対策工法

概要

1964年 新潟地震 川岸町アパートの転倒

地震の揺れにより、砂地盤が液体のように軟化して、建物を支えられなくなる現象が「液状化現象」です。

液状化による被害をを防ぐため、地盤や建物・施設の条件に応じ、最も効果的でコストパフォーマンスにも優れた液状化対策を行なうことができます。

メリット

  • 地盤や建物・施設の条件に応じ、最も効果的な工法により液状化の被害を防ぎます。
  • 建物の周りが液状化すると、建物の被害が軽微であったとしても、インフラやアプローチが使用不能となり、建物の機能が損なわれる場合もありますが、これを防ぐことも可能です。

特徴

静的締固め固化改良工法(HCP)工法

HCP工法は、砂またはコンクリートを地盤中に杭状に圧入して周辺の地盤を締め固め、液状化しにくくし、あわせて、固化した杭状のコンクリート(固化杭)を建物の沈下低減に利用する工法です。
締め固めのための砂杭と締め固め+沈下低減のための固化杭を同じ施工機械で連続的に施工するので、低コストで液状化地盤におけるパイルド・ラフト基礎(下記参照)が実現できます。

パイルド・ラフト基礎

パイルド・ラフト基礎は、直接基礎と杭基礎を併用して建物を支える工法で、直接基礎(ラフト)で建物を支え、杭(パイル)で沈下を防ぎます。両方の利点を生かした、コストパフォーマンスに優れた基礎工法です。
ただし、地盤が液状化してしまうと直接基礎としては支持できないので、これまでは、液状化の可能性ある地盤では一般のパイルド・ラフト基礎は適用できませんでした。
そのため、HCP工法では砂杭を併用することにより、液状化を防ぎながら、効率的なコストパフォーマンスを実現します。

HCP工法の概要と効果
HCP工法と一般のパイルド・ラフト基礎の概要・比較
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