建物の安全・安心を支える技術 制震天井システム「TN-CDS工法」
概要

制震天井システム※ は、天井と壁や床スラブとの間に制震デバイスを設置することにより、地震時の天井の揺れを吸収し、天井の耐震性能を向上させるシステムです。 これまで経験に基づいた補強しかされなかった一般天井に対して、本システムは計算によって地震時の揺れを制御し、天井落下被害を防止します。
- ※制震天井システムは西松建設株式会社との共同開発です。
メリット

地震時の天井落下による人命の保護、機器・製品および建物・設備などの被害防止はもちろん、継続使用が重要な生産、医療施設などのBCM(事業継続管理)対策としても有効です。
特徴
地震時の天井落下を防止することにより、
- 人命の保護
- 室内の機器、製品、設備の被害防止
- 災害時にもその室を継続使用が可能
などの効果があります。
制震天井システム
制震天井システムには2種類の工法があり、大規模天井・段差付き天井など様々な種類の天井に対応できます。
壁取り付けタイプ制震天井
天井のふところサイズが大きい場合に適しています。

ポストタイプ制震天井
大規模天井、段差天井などに適しています。

- 新築だけでなく、既存の在来天井にも採用することが可能です。
- 天井の揺れを防止する斜め材が不要なため、天井内の設備機器、配管、ダクトを自由に設置することが可能です。
粘弾性ダンパーを用いた制震デバイス

粘弾性体が変形することにより地震エネルギーを効果的に吸収します。
振動台実験

大型振動台実験により、制振天井システムの耐震性能を検証しています。
関連するソリューション
関連する実績
- コニカミノルタオプトL5工場
- コニカミノルタオプトL6工場
リリース
- 制震天井システム「ポストタイプ」を開発(2008年5月13日)(PDF:804KB)
- 壊れない、揺れにくい「制震天井システム(TN-CDS)工法」を実施施工(2007年4月24日)
- 壊れない、揺れにくい「制震天井システムを開発」(2007年2月1日)
- 地震時の天井破損・落下防止対策を強化―設計・施工物件において標準化を図るー(2006年3月2日)