地球環境に配慮した技術 生物多様性定量的評価システム

概要

戸田建設 生物多様性評価システムWeb版

2010年のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の開催以降、生物多様性の保全への関心が高まっています。

「戸田建設 生物多様性評価システム Web版」は、建設工事における緑化計画が敷地内や周辺の生物に与える影響を評価するシステムです。

緑地の計画時や設計時、施工時において、敷地の情報をパソコンに入力するだけで、その計画の評価点を簡単に算出することができます。

システムは当社独自のもので、植物や生物のデータがシステム内にデータベースとして入っています。

メリット

  • 周辺の環境や生息する生物がわかり、評価時に使用する評価種となる生物を簡単に選定することができます。
  • 計画した緑地が生物多様性にとってどの程度よい緑地であるのかを定量的に評価することが可能になります。
  • 生物についての知識の少ない人でも、設計した内容の点数が簡単に得られるようになっています。

特徴

  1. 1敷地の大きさ、所在地等の簡単な情報を入力するだけで、その緑地設計の生物多様性評価値がわかる。また、その計画地における最大の評価値となる緑地設計(樹木の種類と本数等)がわかります。
  2. 2その周辺環境にとって重要な生物を評価種として簡単に選定することができます。
  3. 3評価は、その選定をした評価種にとって良い生息環境かどうかを評価しています。
  4. 4いくつか変更案をシミュレーション検討し、評価点を比較できます。
  5. 5生物(植物、鳥、昆虫等)単体のデータとともに、周辺地域や公園とそこに生息している生物の地域情報、絶滅危惧情報、植物と生物の相性度を独自に調査しデータベース化しています。(現在東京都のみ)
  6. 6生物の生態情報は日々更新されている。Web版とすることで常に最新情報を使用することができます。
  7. 7算出したBDE値(Biological Diversity Efficiency)を使い、CASBEEにおける「生物環境の保全と創出」の項目の評価も同時に行うことができます。
関連する実績

建物全般の緑地計画に使用客先に生物多様性への配慮を求められたときに使用