地球環境に配慮した技術 地域性在来植物のビオトープ

概要

ビオトープの事例
当社 筑波技術研究所 つくば再生の里

緑地やビオトープの整備では、生物多様性の観点から園芸種・外来種を避け、自生種や自生種地域性在来植物を使用することが望ましく、東京都環境局が示す在来種選定ガイドラインや(一社)日本建設業連合会の行動指針等において推奨されています。

このような状況の中、当社が生物多様性の保全・再生に貢献するためには、自生種や地域性在来植物の維持管理に関するノウハウを蓄積することが重要と考え、自社の敷地内にビオトープを造成しました。

メリット

  • 地域性在来植物による緑化の適正な普及のためには、植物の採取から育成、出荷までの工程における、適正な管理が求められます。その活動は、生物多様性の保全に関する調達に関することで、CSR活動やISO14001(環境)に関係します。

特徴

当ビオトープは、多様な生物を生育・誘引する生息環境としての役割に加え、以下のような特徴があります。

①すべての植物を周辺地域の水田や樹林地から採取・調達した、地域性在来植物のみを利用したビオトープである。
②地域性在来植物のみを用いた緑化であることを示すトレーサビリティ認定を取得。
③樹種名や識別記号、採取地を記載した独自の植栽プレートにより、調達した樹木や植物を管理。
④樹木や植物にプレートを設置することで、正しく植物名と特徴を覚えることができ、周辺地域の小学生へ環境教育や啓発活動へつなげることが可能。
⑤植栽した植物の育成状況を把握するため、定期的なモニタリングを実施し、維持管理状況と関連付けたデータを蓄積。

管理のため樹種名、識別記号と採取地を記入したプレートを高中低木に付けています。

関連する実績
  • 筑波技術研究所 つくば再生の里
論文