ICTを用いた品質管理 ウェーブガイドLANシステム

概要

ビル建設現向け無線LANシステムを開発

作業現場ではデジタル化が進んで来ており、BIM(Building Information Modeling)に代表される容量の大きいデータや画像データ・IoT対応の建設機械や検査等で使用するセンサー機器類が増え、通信量が日々増してきています。携帯端末やIoT機器が簡単に接続出来る無線LAN環境へのニーズが高まっていました。下記課題に解決するために、「ウェーブガイド※1LANシステム」を構築しました。

  1. 1大容量の通信では通信コストの増大が見込まれる。
  2. 2建設中の建設現場においては、コンクリートの床や壁などが遮蔽物となり、特に高さ方向への電波送信が困難。
  3. 3工事の進捗に合わせて、アクセスポイント※2やLANケーブル増設が必要。
  4. 4現場ならではの、インフラの保守(LANケーブル切断・工事進捗に合わせたLANケーブル盛替)にコストがかかる。
単管パイプを活用した「ウェーブガイドLANシステム」
  • ※1ウェーブガイド(導波管):電波の伝送に用いる中空の金属管。無線送信機から送り出す電波をアンテナに導いたり、送信装置や受信装置の内部で電波の回路を形成したりするのに用いる。
  • ※2アクセスポイント(AP):無線LANを構成する機器の一種。ネットワーク内の機器間の通信を中継したり、有線ネットワークや有線接続機器へ接続するための装置。

メリット

  1. 1無線LANを使用している為、通信料を押さえる事が出来る。
  2. 2本システムは階段の開口部やパイプシャフト、ダクトスペースなどの縦空間に設置が可能で、汎用の単管クランプを用いることで、 簡単に敷設・解体することができる。
  3. 3各フロアに無線LANアクセスポイントやハブなどの機器を設置する必要がなく、電源の設置や機器の防水・防塵対応も不要。
    通信範囲を拡大する場合は、単管パイプとアンテナユニットを増設するだけでよく、工事進捗に合わせて簡単に拡張が可能で、地下階や高層階にも対応可能。
  4. 4建設現場において一般的な資材である単管パイプを使用した「ウェーブガイドLANシステム」とする事で、インフラ整備コストが抑えられる。
  5. 5LANケーブル配線の代わりに単管パイプを使用している為、断線の心配がなくまた堅牢で建設作業現場への導入に最適。また、維持コストの低減になる。

特徴

単管パイプ※3と電波を放射するアンテナユニットを接続して高さ方向に敷設し、アンテナユニットを通じて1階のAPから送信される電波を各フロアへを放射する事で、LANケーブルを敷設することなく建物内に堅牢で快適な通信環境※4を構築することを可能にしました。

単管パイプを活用した「ウェーブガイドLANシステム」の全体イメージ
  • ※3単管パイプ:建設工事で用いられる機材の一種。建設現場で作業をする際の足場用資材として利用されることが多い。(単管パイプの直径:48.6mm)。
  • ※4通信環境:建物の広さや仕様により通信可能な範囲が変わります。