山岳トンネル技術 制御発破工法

概要

電子遅延式雷管(EDD)

電子遅延式雷管を用いた制御発破を用いることによって振動制御と掘削能率の両方を達成できます。

メリット

  • 爆破秒時をICによって精密に制御する高秒時精度電気雷管を使用します。
  • この電子雷管によって発破振動を細分化し、振動速度の絶対値を減少させて規制値を達成します。

特徴

  • 当工法において使用するEDDは、ICタイマーによって、秒時間隔が正確に保たれ、各段から生じる振動の重なりがないため、振動速度を確実・容易に管理することができます。
  • 従来の段発電気雷管を用いた発破掘削では振動速度及び騒音を規制値以下に抑制できない場合、もしくは抑制することにより施工速度に著しい影響を与える場合でも、高性能振動制御発破工法は最大200段発の多段発発破が可能であることから、振動速度を規制値以下に抑制し、サイクルタイムの効率化が可能となります。
  • 心抜きにTBM導坑やスリット削孔を活用する技術も実用化し、従来の断面分割等による制御発破工法に比べて、施工能率を大幅に改善するとともに、地盤振動値を1/3以下に抑制可能です。
振動速度波形の低減例
地盤振動値の比較
関連する実績
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