山岳トンネル技術 NT-EXPLORER
概要
NT-EXPLORER概要
トンネルの品質・安全性の向上と工事コスト削減のため、タイムリーで効率的な高精度地山情報を3種類の探査手法を組み合わせて提供します。
- TDEM
- 脆弱層の有無と概略位置を地表から調査し、比抵抗構造で示します。
- TSP
- 不連続面の位置と規模を、トンネル坑内から推定します。
- DRISS
- 探査対象の正確な位置と規模をトンネル切羽から調査します。

なお、本システムは戸田建設(株)と西松建設(株)の共同研究成果です。
メリット
山岳トンネルで有効な高精度地山情報が得られます。
- 効率性
- TDEM、TSP、DRISSそれぞれの特徴を活かし、目的に応じた探査計画(組合せ)を提案します。
- 戸田建設・西松建設両社の豊富なノウハウと人材・機械の有効活用で、リーズナブルな探査コストを実現します。
- 高精度
- それぞれの探査結果(物性値)から、総合的に地山の状態を評価します。
特徴
3つの探査法を組合せて、精度の高い地山情報を得ます。
- TDEM(Time Domain Electro Magnetic Method)
- 地表に設置した送信ループに断続電流を流すことによって生じる磁場の変化を、センサとレシーバーで測定し、地下の比抵抗値を求めます。地下に帯水層や脆弱層があれば、低比抵抗帯としてとらえることができます。
- TSP(Tunnel Seismic Prediction)
- 切羽寄りの坑内で小規模発破を行い、その振動を坑口側の受信器で観測します。ここで、切羽前方やその周辺に破砕帯や地質境界があると、振動の反射が起こり、観測データに表れます。これを分析して切羽前方の予想図を作成します。
- DRISS(Drilling Survey System)
- 穿孔時に得られる穿孔エネルギー、穿孔速度、回転圧、くり粉の性状等により、地山状況を直接的かつ定量的に把握します。
TDEM法探査結果(比抵抗構造図)

関連する実績
- 九州農政浜ノ瀬幹線
- 長崎県厳原トンネル
- 群馬県高楢トンネル
- 東九州道長野トンネル東
特許・認定・認証
平成18年3月日本建設機械化協会から審査証明を取得