シールド・推進技術 超大口径推進工法

概要

工期短縮・低コストを実現し、内径Φ3,000mmを超える周辺環境にほとんど影響を与えない超大口径管推進工法

Φ3,500mm推進工事完成
分割運搬が可能にした超大口径管推進工法
従来推進工法に使用する推進管は、道路法による高さ制限により最大Φ3,000mmまでが適用範囲で、これ以上の運搬は不可能でした。「超大口径管推進工法」では、Φ3,500mm以上の推進管を2分割し運搬、施工現場での組立とすることで運搬上の問題を解消、下水道雨水管渠をはじめ、上水道、電力、通信、ガス、共同溝、地下道など、大口径管推進工法に幅広い用途を提供します。

メリット

掘進機到達状況
  • 従来推進工法の適応範囲の拡大
    運搬上の制限を受けることなく、Φ5,000mmまでの必要とする口径の推進工事ができます。
  • 低コストの実現
    施工延長が短い場合、シールド工法と比較して、約10%(施工延長200m)コスト縮減が可能となります。
  • 工期の短縮
    施工延長が短い場合、シールド工法と比較して、約10%工期の短縮が可能となります。
  • 品質の向上
    研究、試験の結果、一体管と同等の高い剛性と真円性・止水性・耐久性が実現、推進工法への適用が可能となります。

特徴

推進工施工サイクル

1.推進管吊下ろし
2.押輪・ストラット設置
3.推進工(管内)
4.掘削土搬出
5.掘削残土一時貯留
6.推進完了

2分割推進管

内径Φ3,000mmを超える推進管は2分割による運搬・組立となることから、接合部を有する組立管の継手や止水構造を工夫して、一体管と同等な機能を達成しました。

  • 組立管の強度性能確認試験
  • 接合部自信の強度性能確認試験
  • 止水性能確認試験
2分割推進管

組立式掘進機

掘進機は、推進管と同様に分割して運搬し、施工現場で組み立てます。 しかし、シールド機とは違い、繰り返し使用するため、転用性を考えて組み立てやすく解体しやすい構造とします。

組立て状況