シールド・推進技術 気泡シールド工法用特殊起泡剤「LT2」
概要
気泡シールド工法は、切羽あるいはチャンバー内に特殊起泡剤により作られた気泡を注入しながら掘進する工法です。注入された気泡は、掘削土の流動性と止水性を向上させるうえに、チャンバー内での掘削土の付着を防止できるため、切羽の安定を保持しつつスムーズな掘進が可能になります。
当社で新たに開発した気泡シールド工法用特殊起泡剤(LT2)は、粘性土から礫質土まであらゆる土質に対応できる起泡剤です。
販売店
小野田ケミコ株式会社
〒111-0053 東京都台東区浅草橋3-20-18 第8菊星タワービル3F
TEL:03-5823-0511
メリット
- 高発泡であるため濃度が従来品の約1/3であり、使用量が少なくすみます。
- 安全性の高いアニオン系活性剤を主成分にしており、また、使用量も少ないため水生環境負荷が低減されます。
特徴
LT2の性状
主成分 | 界面活性剤 |
外観 | 無色~淡黄色液体 |
イオン性 | アニオン系 |
比重 | 1.00~1.04 |
1m3当たりの希釈液配合および発泡倍率
製品 | 濃度 | 発泡倍率 |
LT2 | 0.9% | 9倍 |
従来品 | 3.0% | 8倍 |
各種試験結果
破泡試験
作成した泡をシリンダーに入れ、空気に触れないよう密閉した状態で、シリンダー下部にたまった液量の経時変化を測定しました。従来品と比較して、時間が経過しても破泡しにくいことを確認しています。
生分解性試験(OECD301F)
環境への影響を評価するために生分解性試験を行い、微生物の働きによるLT2の分解されやすさを確認しています。OECD(経済協力開発機構)テストガイドラインによると28日後の分解度が60%に達すれば易分解性であると判断されますが、LT2の分解度は28日で89%であり、非常に高い生分解性を示しました。
ヒメダカによる急性毒性試験(JIS K0102 71)
水生生物への影響を評価するために魚毒性試験を行い、LT2が水生生物へ及ぼす負荷が小さいことを確認しています。96時間後の半数致死濃度(LC50)が従来品4~10mg/Lに対してLT2は19mg/Lであり非常に高い安全性を示しました。
関連する実績
- 横須賀市上下水道局 10工区上町・下町バイパス管渠築造工事
- 福岡市道路下水道局 八田第15雨水幹線築造工事(3)