シールド・推進技術 MMB工法 - 非開削・大断面工法

概要

MMB工法は、大断面道路や鉄道駅、地下駐車場などを非開削で施工する方法です。 大断面の外殻部を矩形シールドで掘削し、トンネル同士を繋いで、構造体を造りその内部を土工機械で掘削してトンネルを完成させる工法です。
シールド間の接続寸法の調整により、計画断面の拡大や縮小また曲線の施工にも対応できます。また構造体の中に換気や避難・管理等の有効空間が確保でき、計画断面に対して合理的な構造が得られます。 特に道路下の駐車場等大断面の地下構造物築造に有効な工法です。

メリット

  • 小型のシールド機を組合わせて使用するため、大断面シールドに比べ低土被り下でも施工が可能です。
  • 大断面シールドに比べ仮設備を収容する用地面積が少なくて済みます。
  • 非開削工法なので地上交通への影響を最小限に抑えることができます。
  • 矩形シールドで施工するため、用地幅を最小限にすることができます。
  • 接続寸法調整により断面の拡大縮小や曲線部の施工にも対応できます。
  • トンネル内部は普通土掘削となるので、不良土の発生を大幅に低減できます。

特徴

MMB工法施工順序

以下の順序で施工を行います。

1
計画断面の外周部をボックスシールドで掘削
2
シールドを順次施工
3
トンネル間接続部止水注入
4
スライド鋼板による接続部先行山留
5
トンネル間接続部掘削、連結
6
接続部配筋後コンクリートを打設し、本体構造物を構築
(底版→側壁→上版)
7
躯体養生後、内部を掘削
8
内壁を構築して完成

ボックスシールド機

  • 施工実績があり建設機械化協会の技術評定を取得済みです。
  • 同時裏込め注入方式を採用し、地盤変位防止に効果的です。
  • 曲線施工が可能です。(曲線半径80mまで可能)
  • 各種ジャッキや特殊カッターによって掘進時の姿勢を制御し、高い施工精度が確保できます。
ボックスシールド機

トンネル外殻部(鋼殻)

  • 鋼殻は溝形鋼等の汎用鋼材を使用しているため、経済性にも優れています。 
  • トンネル間掘削時の仮山留材(スキンプレー ト)が鋼板に装着されています。

トンネル接続方法 (施工 3、4の詳細施工方法)

スライド鋼板圧入状況
関連する実績
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