建設現場周辺を維持保全する技術 おもりによる振動抑制「GMD工法」

概要

地表面上におもりを置くだけで、近隣に伝わる工事振動を低減できます。
おもりを置くだけの工法であるため、工事終了後、速やかに現状復旧が可能です。当然ながら廃土もゼロという環境負荷の極めて小さい振動対策です。
振動が問題になりやすい軟弱な地盤であるほど、大きな振動低減効果が見込めます。

メリット

従来の振動抑制工法との比較

従来の振動対策工法は、地盤改良等の大規模な土工事が閉要で、金銭的・時間的なコストが大きく、基本的に撤去は不可能で工事仮設としての利用も現実的ではありませんでした。それに対してGMD工法は以下のようなメリットがあります。

  • おもりを置くだけのローコスト工法
  • 盛り替えや撤去が容易で、仮設利用にも好適
  • 本工法を実施中の環境影響を極めて低く抑えることが可能
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GMDの施工例

特徴

地表面上に重量物(おもり)が設置された状態で地盤に揺れが生じると、地盤は自身の揺れに追随させておもりを動かそうとします。
これに対し、おもりは慣性の法則によりその場に留まろうとするので、おもりの慣性抵抗の分、地盤の揺れが妨げられます。
この「おもりの慣性抵抗が地盤の揺れを打ち消す働き」が、GMD工法による振動低減の基本的な原理です。

特許・認定・認証
  • 特許第6253926号
  • 特許第6523945号
  • NETIS登録:KK-210016-A