教育・文化施設 神戸常盤大学体育館棟、管理棟、研究棟

所在地 兵庫県神戸市
発注者 玉田学園
設計 戸田建設設計施工
竣工年 2001年
工事概要 新築 RC造 5/1 延12,980m2 (JV)
特徴 傾斜地に立体的な空間を確保し、周辺の景観に調和した建物です。
設計者のコメント 当プロジェクトは学園の創立90周年記念事業の一環として、既存のキャンパスに隣接する神戸の港を臨む高台に計画されました。
新学科増設、さらには近接して建設される阪神高速公団の換気所に伴う学園導入路の変更など短期大学の拡充とキャンパス全体の再構築を目的とした学園機能の総合的な整備が求められました。
計画地は複雑な起伏があり、阪神大震災の影響を受けその爪痕が残る煩雑な風景が残ったままとなっていました。この環境をいち早く再生し、この地の持っている潜在的な風景を呼び覚まし、秩序ある景体としての建築の創造こそが与えられた使命であると考えました。
起伏に沿って配されたヒエラルキのある建築群と直径30Mの大地の広場、垂直に伸びた光の塔によって構成される形態表現は、イタリアの山間都市の風景を想起するとともに近代建築のコードと技術を駆使しながら景体としての建築の創造が意図されています。
夕景には、ガラス越しにやさしいあかりを灯す光の塔は、神戸復興の象徴として永く記憶に残ることができればとの「願い」が込められています。

小山 大介
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