新着情報 静的破砕による杭頭処理工法「しずかちゃん®」の外販事業を開始 極低騒音・極低振動・極低粉塵の杭頭処理工法をNETIS登録
2022/02/15
戸田建設(株)(社長:大谷 清介)は、(株)精研(社長:上野 俊信)とともに、これまで当社施工案件に使用を制限していた杭頭処理工法「しずかちゃん®」※について、外販する体制を整えました。
当社らは、本工法を国土交通省が運用している「新技術情報提供システムNETIS(NETIS)」へ登録し、これを機に土木・建築分野を問わず建設工事へ広く展開していきます。
- 1技術名称 : 水の凍結膨張圧による凍結杭頭処理工法「しずかちゃん®」
- 2NETIS登録番号 : QS-210033-A
- ※ 低騒音・低振動・無粉塵・短工期で市街地のコンクリート破砕工事を実施-水の凍結圧力を利用したコンクリート構造物破壊技術を大口径場所打ち杭に適用-
https://www.toda.co.jp/tech/assets/pdf/20170626.pdf

本工法の概要
本工法は、水の凍結膨張圧を利用して杭頭部に水平方向に制御されたひび割れを発生させ、余盛りコンクリートを斫ることなく撤去可能な杭頭処理工法です。従来工法と比べて大幅に斫り作業を低減することで、極低騒音、極低振動、極低粉塵かつ工期短縮を実現した環境にも人にもやさしい工法です。


特徴
- 凍結破砕作業は液体窒素を使用し、水の凍結膨張(膨張率約9%)を利用してコンクリートにひび割れを発生(図1)
- 扁平形状に加工した凍結管により、ひび割れを水平方向に制御
- 仕上げは、仕上げ手斫りと同等な破砕面
- 全ての場所打ち杭工法で施工可能
- 実績 : 杭径1100~2500mm
コンクリート強度90N/mm2(確認した最大強度)
598本(施工件数:15件)
メリット
- 杭頭処理時の騒音、振動、粉塵を大幅に低減可能。
- 斫り作業を大幅に低減することで作業員の負担を軽減可能。
- 液体窒素注入から10分程度で破砕できるため、工期短縮が可能。
適用推奨工事の例
- 建設騒音対策が特に求められる工事
- 杭頭処理の工期短縮が求められる工事
本工法の採用について
本技術の採用手順は以下となります。
- 1(株)精研へ問合せ (問合せ先:(株)精研 凍結本部 営業部 03-5689-2356)
- 2(株)精研より御見積を提案、御見積書にて成約
- 3工事へ適用(工事指導、打合せ、資機材の送付、納期:2ヵ月程度)
今後の展開
当社は(株)精研とともに凍結杭頭処理工法「しずかちゃん®」を広く展開し、工事現場とその周辺の環境の改善・向上に貢献していきます。
「しずかちゃん®」工法紹介ホームページ
https://www.shizukachan.com/