新着情報 新進アーティスト支援事業「KYOBASHI ART WALL」
第3回審査結果発表!
&第2回優秀作家展覧会開催!

2023/02/27

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戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)が、新進アーティストを支援する目的で始めた現代アート作品公募プロジェクト「KYOBASHI ART WALL ―ここから未来をはじめよう」の第3回優秀作品および奨励作品が決定しました。優秀作品は、当社が現在工事を進めている新本社ビル「TODA BUILDING」(以下、TODAビル)の建設現場仮囲に2月27日から展示します。※悪天候の場合、延期。

第3回目となった本公募企画は、2022年11月1日から2023年1月12日まで作品募集を行い、国内外から総数148点の応募がありました。前回同様に、笠原美智子氏(公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館副館長)と、今回新たに金近幸作氏(KOSAKU KANECHIKA 代表)を審査員に迎え、優秀作品2点および奨励作品2点の入選が決定しました。優秀作品は、仮囲での掲出展示に加え、賞金25万円ほか、2023年9~10月には当社が期間限定で自主運営するスペース、KYOBASHI ART ROOMにて優秀作家の展覧会の開催も予定しています。

また、第2回優秀作家2名の個展を2023年3月8日~4月23日にかけて開催します。優秀作品の実物に加え、新作など含めた展覧会をKYOBASHI ART ROOMにて紹介いたします。

【KYOBASHI ART WALLとは】

工事現場の仮囲を活用してアーティストの創作や発表の場を提供するプログラム。2024年、新たな芸術文化の拠点として生まれ変わる「TODA BUILDING」(通称「TODAビル」)のオープンに先駆けて、戸田建設のアート事業「ART POWER KYOBASHI」のプログラムのひとつとしてスタート。全4回公募で選出した優秀作品をTODAビル建設中仮囲に掲出し、優秀作家展覧会を開催。開業後のTODAビル内にて歴代入選作家の展覧会を開催する。

第3回優秀作品

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作品名:Untitled
アーティスト名:大竹 奨次郎

作品について:
どうしたら絵が描けるのか、何を表したいのか、何もわからないまま線を引いたり色をつけていく。そうすると混乱してくる。いろいろなことをして待っていると、タイミングがやってきて気づく。 テーマもコンセプトも目的もなく、一つの光ができてくる。

制作年:2022年
素材:キャンバスに油彩
サイズ:H60.6×W72.7cm

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プロフィール:
1994年東京都生まれ。2020年武蔵野美術大学油絵学科卒業。卒業後の活動として、個展を毎年開催。2020年「花咲く絵画たちの光」(マキイマサルファインアーツ/東京)、2021年「花についての花 魚についての魚 街についての街」(リバーアンドコーヒーギャラリー/東京)、2022年「竜泉」(Liamgallery/東京)など。

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作品名:Re:Orange_Peel_Piece
アーティスト名:
SAKAMOTO ENTERTAINMENT

作品について:
オレンジ色は私の記憶に残る場面でたくさん印象に残っている。

曽祖母はみかんが大好物だった。
亡くなった時天国でもみかんが食べられるように棺の中にみかんをたくさん入れた。
火葬後、色鮮やかだった物は全て無彩色の灰と骨になり、顔の周りに置いたみかんの灰だけが綺麗なワインレッド色をしていた。
死してもなおオレンジ色は私たちに色を与えてくれる。

制作年:2023年
素材:キャンバスに油彩、アクリル
サイズ:H72.7×W60.6cm

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プロフィール:
1997年熊本県生まれ。2020年多摩美術大学統合デザイン学科卒業。素材を研究し、新たな視点からものを見つめ直しデザインやアートに落とし込んでいる。2021年SHIBUYA AWARDS入選。2022年muni art award ファイナリスト、アートオリンピア入選、長亭GALLERY展入選。

第3回奨励作品

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作品名:Emergency
アーティスト名:荒井 佳能

プロフィール:
2003年宮城県生まれ。2023年現在、東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースに在学中。今、自分という存在は何か、自分のアートとはなにかを常々考えている。それを見つけるべく日々制作に励んでいる。

制作年:2022年|素材:キャンバスにアクリル|サイズ:H165×W135cm

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作品名:Atopon_DSC05669
アーティスト名:岩竹 理恵

プロフィール:
1982年南アフリカ共和国ヨハネスブルグ生まれ。筑波大学大学院修了後ペルーやパリ、アイスランド、台北、横浜などを転々として制作発表してきた。見ることと見えることのあいだで起こる流動的な視覚体験を平面作品の中で取り扱おうとする。近年の展覧会に、2022年「瀬戸内国際芸術祭」(宇野港周辺/岡山)、2020年「MOTアニュアル2020 透明な力たち」(東京都現代美術館/東京)など。

制作年:2019年素材:紙にインクジェットプリントサイズ:H104×W84cm

第3回KYOBASHI ART WALL 開催概要

【第3回優秀作品展示】
展示場所 TODA ビル建設中仮囲(北面)東京都中央区京橋1-7-1
展示期間 2023年2月27日(月)~2024年3月(予定)
【第3回公募概要】
募集期間

2022年11月1日(火)~2023年1月12日(木)

支援内容

優秀作品(2点)
・賞金25万円
・TODA ビル建設中の仮囲での作品の印刷物の掲示
・KYOBASHI ART ROOMでの展覧会開催機会提供
 ※1 会場費無料
 ※2チラシ制作等広報活動及び、展示に係る諸経費を支援します。ただし作品の制作費は作家負担となります。
 ※3 優秀作品を展示リストに含めてください。

・TODA ビルでの歴代優秀作家の作品展示

奨励作品(複数点)
・TODAビルでの歴代入選作家の作品展示
審査員 ・笠原美智子(公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館副館長)
・金近 幸作(KOSAKU KANECHIKA代表)
・戸田建設株式会社 京橋プロジェクト推進部
主催 戸田建設株式会社
後援 中央区
公式HP https://www.toda.co.jp/kyobashi-art-wall/index.html

第2回優秀作家展覧会

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「KYOBASHI ART WALL―ここから未来をはじめよう」の第2回優秀作品の入選作家、 高橋 喜代史、および、張 静雯(チャン・ジンウェン)の個展を2023年3月8日(水)~4月23日(日)にかけて開催します。本展は優秀作品の実物に加え、新作を含む作品を当社が期間限定で自主運営するスペース、KYOBASHI ART ROOMにて展覧します。
また、本展の関連イベントとして、ゲストを招いた作家の対談イベントも開催します。

高橋 喜代史「言葉のポリセミー」

本展では、優秀作品《POSTER》に関連する映像作品に加え、「言葉」の視覚的拡張を表現する新作を展覧します。札幌に拠点を置く高橋が初めて東京で開催する展覧会です。

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高橋 喜代史
1974年北海道生まれ。札幌を拠点に国内外で活動。「言葉とイメージ」に関する映像インスタレーションや立体作品を制作している。1995年ヤングマガジン奨励賞。2000年ビッグコミックスピリッツ努力賞。2010年JRタワーアートボックス最優秀賞。2020年第3回本郷新記念札幌彫刻賞。2012年より現代美術の企画も行う。2015年一般社団法人PROJECTA設立。

張 静雯「空白と距離」

本展では、優秀作品《冬夜》に加え、 同作に関連するコロナ禍の「時間の空白」と「空間の距離」をテーマにした作品を展覧いたします。

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張 静雯(チャン・ジンウェン)
1979年台湾台中生まれ。2020年より多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍。主な展示に、2021年「東アジアのなかへ―収斂と拡散 vol.3 容器」(柴田悦子画廊/東京)、2022年「記憶容器」SICF22EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展(スパイラルガーデン/東京)、「伏線」(誠品画廊/台湾)などがある。

第2回優秀作家展覧会 開催概要

高橋 喜代史「言葉のポリセミー」会期:2023年3月8日(水)~3月19日(日)

張 静雯「空白と距離」会期:2023年4月12日(水)~4月23日(日)

時間: 12:00~18:00 ※3月17日(金)、4月21日(金)はイベント開催に伴い16:30閉場
休場: 月曜
会場: KYOBASHI ART ROOM(東京都中央区京橋1-8-4京橋第二ビル4F)
主催: 戸田建設株式会社
後援: 中央区
URL: https://www.toda.co.jp/kyobashi-art-wall/exhibition.html
お問合せ: KYOBASHI ART WALL事務局(戸田建設株式会社内)kyobashi_project_m@toda.co.jp

第2回優秀作家展覧会 関連イベント

クロストーク 高橋 喜代史×山本 浩貴

著書『現代美術史』や美術手帖の現代美術の入門コラムで知られる山本浩貴氏をゲストとして、高橋との対談イベントを開催いたします。2021年、本郷新記念彫刻美術館にて開催された高橋の個展のレビューを寄稿した山本氏は「言葉」と「視覚芸術」の相補的な関係性で成り立つ高橋の特異な表現に着目しました。今回は、高橋のこれまでの作品に加え、本展に向けて制作した新作を前に、「言葉」が持つ多面性とそこに現れる表現について語り合います。

日時: 2023年3月17日(金)18:30~20:00(受付18:15)
※会場準備のため16:30~18:15はご入場頂けません。
会場: KYOBASHI ART ROOM
ゲスト: 山本 浩貴(文化研究者、アーティスト)
参加方法: 会場(定員15名)/ライブ配信あり
予約方法:

Peatixからお申込みください(当日まで受付)
https://kyobashiartwall20230317.peatix.com

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山本 浩貴
文化研究者、アーティスト
1986年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教を経て、2021年より金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師。単著に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022年)。

クロストーク チャン・ジンウェン×細淵 太麻紀

アーティストであり、2022年よりBankART1929の代表に就任した細淵太麻紀氏をゲストに迎え、チャンとの対談イベントを開催いたします。2020年に台北(台湾)へ滞在制作に行き、最中にパンデミックで帰国できなくなる事態を経験した細淵氏と日本に居続けたチャン。アーティストとしてのそれぞれの視点からコロナ禍の台湾と日本社会について語っていただきます。そして自身を「越境者」と呼ぶチャンの制作の真意やコロナ禍を経て考えるアーティストとしての今後にも迫ります。

日時: 2023年4月21日(金)18:30~20:00(受付18:15)
※会場準備のため16:30~18:15はご入場頂けません。
会場: KYOBASHI ART ROOM
ゲスト: 細淵 太麻紀(BankART1929代表・アーティスト)
参加方法: 会場(定員15名)/ライブ配信あり
予約方法:

Peatixからお申込みください(当日まで受付)
https://kyobashiartwall20230421.peatix.com

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細淵 太麻紀
BankART1929代表、アーティスト
多摩美術大学にてグラフィックデザインと写真を学んだ後、美術・建築ユニット「PHスタジオ」に参加し、国内外での展示、野外プロジェクト、建築設計等多数手がける。2004年に横浜市の歴史的建造物等を文化活動に活用するBankART1929の立ち上げに参画し、以降企画運営全般に携わる。2015年頃より個人の作家活動を再開。2017年より「現像」共同主宰。2022年4月より現職。