新着情報 トレーサビリティを確保した木材を使用し、FSC®プロジェクト認証を取得 ゼネコンの本社ビル対象としては国内初
2024/10/25
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、新本社ビルとなるTODA BUILDINGの施工に際し、ゼネコン本社ビルとしては国内初のFSCプロジェクト認証※1(FSC-P002014)を取得しました。トレーサビリティを確保した木材を、超高層ビルで不燃化処理をした内装材として大量使用した希少な事例として、2024年10月25日にFSCジャパン及びSGSジャパンが立ち合いのもと、授与式を開催しました。

SGSジャパン(株)マネジメントダイレクター Lisson Yan (リソン・ヤン)氏
FSCジャパン 理事(東京大学 名誉教授) 白石 則彦 氏
背景
森林は、生態系のバランスを保ち、酸素供給、動植物の生息地として大切な役割を果たしています。私たちは、森林を守る必要があります。
FSC認証※2は、持続可能な森林管理を促進するための国際的な認証制度です。
その認証を取得していることで有名な北海道下川町は、「循環する林業」と「持続可能な資源管理」を目指し、先人たちの森林への思いや苦労により成熟しつつある森林を次の世代に引き継ぎ、FSC認証の理念を基に循環型の森林経営を続けていけるよう森林整備計画を定めています。
当社は2023年7月18日に北海道下川町との包括連携協定締結を契機に※3、下川町の林業の活性化と下川町木材の付加価値向上に取り組んでまいりました。その取組の一環として、「森を忘れないプロジェクトTM」の理念を実現するために、TODA BUILDINGでの下川町木材の活用にあたり、FSCプロジェクト認証の取得を検討いたしました。
- ※2社会、経済の利便に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を利用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。
- ※3北海道下川町と地方創生に関する包括連携協定締結
FSCプロジェクト認証対象箇所について
TODA BUILDINGの役員エリアの廊下や会議室、カフェカウンターの天板の4か所についてFSCプロジェクト認証を取得しました。(認証書発行年:2024年)

(天井トラス)

(壁及び天井ルーバー)

(天井照明木枠)

(表面仕上材)
「森を忘れないプロジェクトTM」について
当社は、森林認証を受けた国産木材の木財トレーサビリティTM※4の仕組みの確立と、CO2固定効果や木の温もり・暖かさに加え、デジタル技術を活用した「木の記憶」という付加価値をもつ建築「森を忘れないプロジェクトTM」をお客様に提案し、森林生態系の再生・ネイチャーポジティブにつながる建設を目指します。
理念として、使用される木材の背景、とりわけ森林の適切な管理状態や、木材調達に関わる関係者の想い、そして、その木材に付随する付加価値等を使用する方々にまで伝達することを目指します。
今後の展望
当社は今後も、持続可能な林業を実践する自治体の森林資源を活用した木造・木質建築の実現に取組み、サステナビリティ経営を推進してまいります。