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「すいすいC&T工法®」の適用バリエーション拡大!
幅員方向分割施工に対応
2025/09/03
戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、「すいすいC&T工法」※1の適用範囲を拡大し、幅員方向分割施工に対応しました。道路の幅員方向(車両の通行方向に直角な方向)に床版を分割して工事車線のみ施工することで、車線規制を削減し、渋滞等の社会的損失を最小限に抑えることが可能になります。なお本接合構造は、走行コースを変更した輪荷重走行試験※2により性能を確認しました(写真1)。
- ※1当社ニュースリリース:「プレキャスト床版の新たな接合方法「すいすいC&T工法」を開発」
- ※2車両の走行位置の変動を考慮し、幅員方向の接合部に最大曲げと最大せん断力を作用させた輪荷重走行試験方法
開発の背景
近年高速道路では、老朽化や大型車両の通行量増加などによる部材の疲労、塩害等により「RC床版の劣化」が進行しており、劣化した床版などの取替えを安全かつ迅速に進める高速道路のリニューアルプロジェクトが進められています。とくに床版取替工事では、道路交通事情により、従来の全面通行止め規制での施工から、道路の片側を通行させながら工事を行う幅員分割施工のニーズが増えてきています(図1)。


幅員方向分割施工を適用したすいすいC&T工法の特徴
- 1横目地は当社開発のC型とT型の継手金具を嵌合するすいすいC&T工法により接合し(写真2)、縦目地はPC鋼より線※3で接合を行う構造になります(図2、写真3)。
- 2縦目地の接合部は上面から見た際にシース管※4の接合作業を行う箇所だけ手が入るように広がった形状とし、接合部の断面は楕円形状のせん断キー※5とすることで付着力が向上する形状としています(写真3)。
- ※3コンクリートに圧縮力を与え、強度と耐久性を向上させる役割を持つ高強度のPC鋼線を複数より合わせた鋼材
- ※4PC鋼より線を挿入するさや管
- ※5部材の接合部において、せん断力を効率的に伝達し、接合部の一体性を高める構造



今後の展開
当社は引き続き、すいすいC&T工法の適用拡大を行い、高速道路のリニューアルプロジェクトを中心に生産性の向上と更なる施工の高速化に取り組んでまいります。