教育施設 環境問題や環境学習への対応

環境問題や環境学習への対応

近年の地球規模の環境問題に対し、環境への負荷の低減を目指した学校施設「エコスクール」の整備推進が求められています。
エコスクールの整備に際しては、「施設面」での省エネや省資源提案による環境配慮型学校施設の実現、「運営面」での新エネルギー等を利用した温暖化ガス排出量削減の推進、「学習面」での採用したシステムや設備の環境学習への活用、の3つの点に留意することが必要です。

エコスクールのタイプと内容例

新エネルギー活用型
「新エネルギー活用型」対応技術
太陽光発電型
太陽熱利用型
その他新エネルギー活用型
風力
地中熱
太陽電池により発電した電力を活用
太陽集熱板により暖房、給湯、プールの加熱等に利用活用
風車により発電した電力を活用
地中に埋設した換気用チューブに室内空気を循環させ、熱交換
省エネルギー・省資源型
「省エネルギー・省資源型」対応技術
断熱化
日除
省エネ型設備
雨水利用
排水再利用
複層ガラス、二重サッシの使用
庇、ルーバー、バルコニーの設置
省エネルギー型の照明器具や空調設備の導入
雨水をろ過処理して、トイレの洗浄水などに利用
排水をろ過処理して、トイレの洗浄水などに利用
自然共生型
「自然共生型」対応技術
建物緑化
屋外緑化
建物の壁面や屋上の緑化
校庭の芝生化、ビオトープの設置
木材利用型 地域材等の利用 内装等の木質化
資源リサイクル型 リサイクル建材の活用
生ゴミ処理設備
廃棄材を再利用して作られた建材の利用
生ゴミを堆肥化、ゴミの減量化
その他
学校用ハイブリッド換気システム
自然採光
自然換気
トップライト、ハイサイドライト、ライトシェルフなどの利用
吹き抜け等の利用

エコスクール計画例

エコスクールの建築技術

「新エネルギー活用型」対応技術

化石燃料に替わるエネルギーとして、太陽光エネルギー、風力エネルギー、地熱エネルギー、燃料電池、バイオマス等の新エネルギーが注目され技術開発が進められています。私たちは従来からの自然採光や自然通風などの自然の活用に加え、太陽光発電や風力発電、さらには地熱を利用したクールヒートトレンチなどの新エネルギーを積極的に取り入れ、生徒たちが環境問題をより身近に感じられような地球にやさしい学校を実現します。

クール・ヒートトレンチ採用事例(断面図)

「省エネルギー・省資源型」対応技術

省エネルギー技術はCO2削減に寄与するだけでなく、ライフサイクルコストの低減にも繋がり、エコスクールの実現には切っても切れない手法の一つです。
建築的な省エネ手法として外断熱、窓のペアガラス化、設備的な手法として全熱交換機による廃棄熱回収、節水器具の採用、人感センサーによる照明制御等の省エネルギー技術のなかから学校施設に適した手法を選択し、生徒と先生にやさしい学校を実現します。

「自然共生型」対応技術

近年の都市部でのヒートアイランド現象や自然環境破壊等の問題について、学校施設においても対策が求められています。私たちは自然資源の有効利用やリサイクル素材を使用した「薄層屋上緑化システム」や、自然生態系の保全・回復に着目した「アメニティ型屋上ビオトープ」等の屋上緑化技術を活用し、都市環境・生態系にやさしい学校を実現します。

学校用ハイブリッド換気システム

自然の力を利用した換気システムで、省エネルギーとともに良好な室内環境を確保することができます。
建築基準法で義務付けられている常時換気を対象とし、有風時は風力を利用した自然換気を行い、無風時はファンにより換気を行うハイブリッド換気システム「風の換太郎」と、春や秋にアトリウムなどを利用した温度差換気を行い、より多くの外気を室内に導入することにより冷房負荷を低減させるハイブリッド外気冷房換気システム「学びの気多郎」の二種類のシステムがあります。

教育施設の技術

教育施設の実績

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