新着情報 環境配慮型のコンクリート「スラグリート®」を
(仮称)TODA BUILDINGへ適用
CASBEE Sランク認証取得にも貢献

2022/10/05

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、高炉スラグ微粉末を用いた環境配慮型のコンクリート「スラグリート®※1を、東京都中央区京橋1丁目にて建設中の新社屋「(仮称)TODA BUILDING(以下、TODAビル)」(写真1)に適用しました。
高炉スラグ微粉末は、製鉄所の高炉から発生する副産物です。「スラグリート®」は、高炉スラグ微粉末をセメントの代替として用いることで、二酸化炭素の排出量を大幅に抑制したコンクリートであり、脱炭素社会の実現に貢献できる技術です。「TODAビル」への適用に際しては、躯体材料にこの高炉スラグ微粉末(リサイクル材)を使用している点が評価され、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)におけるSランク認証取得にも貢献しました※2

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写真1「(仮称)TODA BUILDING」完成予想パース
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写真2「(仮称)TODA BUILDING」の耐圧スラブへの適用状況

本技術の特徴

本技術は、第三者機関の建設材料技術性能証明を取得※3しており、さらに国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)にも登録しています(QS-210008-A)※4。本技術の特徴を以下に示します。

  1. 1セメントは製造時に多くの二酸化炭素を排出します(約770kg/t)。セメントの代替としてセメント質量の70%を高炉スラグ微粉末に置換することで、二酸化炭素の排出量を普通コンクリートと比較して60~70%削減することができます。
  2. 2普通コンクリートよりも水和発熱が低く、マスコンクリートにおいて温度ひび割れの発生抑制効果が期待できます。
  3. 3流動性や圧送性などのフレッシュ性状は普通コンクリートと大きな違いはなく、普通コンクリートと同様に打設することが可能です。

今後の展望

当社は、循環型社会・脱炭素社会の実現を目指し、土木・建築の両分野において本技術を積極的に普及・展開していきます。