新着情報 爆薬装填ロボット「To-RIGGER(トリガー)」を現場実証 山岳トンネル発破作業の安全性向上・省人化へ大きく前進

2026/09/03

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、(株)UP設計コンサルタント(本社:大阪府大阪市、代表:道上 敦之)、(株)HCI(本社:大阪府泉大津市、社長:奥山 浩司)、虎乃門建設機械(株)(本社:東京都渋谷区、代表:櫻井 弘毅)の協力のもと開発した、山岳トンネル発破作業における爆薬装填の自動化を可能とする爆薬装填ロボット「To-RIGGER(トリガー)」を現場実証しました(図-1)。本実証により、切羽(トンネル掘削の最先端部)における爆薬の装填作業の無人化が可能となり、山岳トンネル発破作業の安全性向上および省人化へ大きく前進しました。

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図-1 爆薬装填ロボット「To-RIGGER」の現場実証状況

開発の経緯

山岳トンネル発破作業における爆薬の装填は、作業員が直接切羽に立ち入り手作業で行うため、岩塊の落下などの危険性が高く、遠隔化や自動化による安全性向上および省人化が強く求められています。この課題に対し、当社らは爆薬の装填作業の自動化を目指し、爆薬装填ホースを装薬孔に対して位置・角度を正確に合わせて高精度に自動挿入し、爆薬の装填を可能とする本ロボットを開発しました。これまで模擬岩盤を用いた検証実験により、その有効性を実証してきました※1

現場実証の概要と結果

今般の現場実証は、当社が施工する東海北陸自動車道(4車線化)袴腰トンネル工事(発注者:中日本高速道路(株))において実施しました。実際の切羽面を対象とした環境下においても、ラインスキャナおよびAIロボットアームにより装薬孔の位置を正確に検知し(図-1下段左)、自動で爆薬装填ホースを挿入できることを確認しました(図-1下段右)。これにより、現場環境においても本ロボットが稼働可能であることを実証しました。

今後の展望

現場実証の結果を踏まえ、今後は本ロボットのさらなる動作の高速化や操作性の向上を目指します。さらに、本技術に加え、現場製造バルクエマルション爆薬※2や、起爆用配線の結線作業が不要となる無線発破システム※3と連携し、発破作業全体の完全自動化を目指してまいります。

当社は、発破作業を含む山岳トンネル施工の一連の作業を遠隔化・自動化する「ToP-NATM®※4の開発を進めており、引き続きその高度化を通じて、山岳トンネル施工の一層の安全性や生産性の向上に取り組んでまいります。