新事業 農業6次産業化による地方創生事業

戸田建設は農業6次産業化を軸に地域社会の未来づくりに挑戦しています。

日本の人口は2008年をピークに減少。
とりわけ農村地域の高齢化と担い手不足は深刻で、農業振興や地方創生が大きな課題となっています。
一方で、解決に向けた従来の取り組みは行き詰まり、不可能にも見える局面を打開する新たな方策が求められていました。
そこで、戸田建設がいち早く茨城県常総市との官民連携で参画したのが、農業6次産業化を軸とした地域社会の未来づくり 「アグリサイエンスバレー」構想です。

アグリサイエンスバレーとは?

多数の地権者が所有する農地を集約し大区画化すると同時に、生産・加工・流通・販売まで一気通貫した事業施設を整備。
農業6次産業化による地域活性化を目指すまちづくりです。
戸田建設は事業の構想段階から地域に入り、市、地権者と3者で官民連携事業(PPP協定)を結ぶとともに、土地区画整理事業の業務代行者としても事業を進めています。

(参考)常総市

戸田建設が目指す地方創生

戸田建設は現在参画する「アグリサイエンスバレー」構想を筆頭に、農業6次産業化を推進するにあたり、実証研究施設「TODA農房」を常総市内に建設しました(2017年)。
いちごの栽培を通じて、IoTを活用した生産技術の開発、施設設計・圃場整備に関する知見収集、ASIAGAP取得等、農業経営のノウハウを蓄積し、地元住民の方々へ施設園芸に親しんで頂く場を提供しています。
また、2019年10月には、戸田グループとして目指す地方創生事業モデルの実現に向け「TODA農房」を子会社化しました(TODA農房合同会社)。
戸田建設の農業関連事業の実施主体として、同じく農業を軸としながら地域活性化を目指す企業や、新たに農業へ参画する企業とパートナー関係を結び、民間活力を集めながら事業推進を目指します。
TODA農房合同会社を中心に、引き続き「TODA農房」の運営および農業6次産業化の推進、ならびに地域農業・地方自治体の課題を解決する「戸田建設版 地方創生モデル」を全国展開し、地方分散型社会の実現に貢献していきます。

茨城県常総市での地方創生取り組み事例 地方分散型社会実現モデルの全国展開

施設園芸実証ハウス「TODA農房(のうぼう)」

当社は、農業振興や地方創生に向けて、農業6次産業化を軸とした地域社会の未来づくりに官民連携で参画しています。当社が初めて農業に挑む実証施設「TODA農房」(茨城県常総市)では、いちごの栽培から販売までを実践。2018年には当社独自の工夫を凝らした「SORAリウム」を増設し、IoTを活かしたスマートで事業性に富んだ農業モデルのさらなる推進を目指しています。魅力あふれる新しい農業を追求し、地域とともに明るい未来へ。これからも挑戦を続けていきます。

TODA農房合同会社ウェブサイト

自社開発の園芸ハウス「SORAリウム」

従来よりも採光性の高い園芸ハウス「SORAリウム」(商標登録済)を開発し、「TODA農房」に適用しました。当ハウスは、採光性を高める様々な工夫とハウス内環境の自動制御等の各種技術を集約したもので、従来の園芸ハウスと比較して、ハウス内温度を変えずに高い日射量が得られることを実測にて確認しています。

「SORAリウム」の特長

  1. 1長い南面屋根から太陽光を採り入れるスリークォーター型屋根とすることで、北面屋根の反射による日射量不足を解消。
  2. 2遮光カーテンに軽い素材と移動抵抗の少ない方式を採用し、収納場所にも工夫を加えることで、カーテン不使用時でも栽培ベッド上に影を作らない。
  3. 3中柱の無い大空間構造とすることで、中柱による影を生じさせない。
  4. 4栽培ベッドを南北方向に設置することで、栽培ベッドのどちら側にいちごを植えても日照量の違いによる生育差が生じにくい。

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