新着情報 新オフィスにおいて「WELL認証」の予備認証を取得 (WELL Building Standard v2)取得見込みにおいて国内最大級のオフィス

2023/07/11

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、自社で開発している2024年9月竣工予定のTODA BUILDING(東京都中央区京橋一丁目7番1号)に入居する新オフィス 「人が活きる場 TODA Creative LAB」において、「WELL Building Standard v2(以下WELL v2)」の予備認証を取得しました。
今回のオフィス延床面積約16,200㎡(約4,900坪)規模での予備認証取得は、国内最大級となります。 竣工後には最高ランクの「プラチナ」認証の取得を目指しています。

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図1 TODA BUILDING(外観)
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図2 WELL認証 予備認証

WELL認証取得、評価のポイント

WELL認証はアメリカの国際WELLビルディング協会(IWBI)が行う、人々の健康とウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好であること)に焦点を当てた建築 ・空間のグローバルな評価システムで、WELL v2が最新の評価基準です。評価項目は、10のコンセプト(空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティ)で構成されています。 例えば、建物に関連する「空気」の要素として、質のよい空気を取り入れる高性能フィルターを備えた空調機器が必要となります。また働く人のウェルビーイングを高め、生産性・創造性向上に資する空間面・設備面・運用面・福利厚生面のきめ細かな配慮についても、評価の対象となっています。
今回入居するTODA BUILDINGは外部認証にて「建物全体でのZEB Ready」「CASBEE Sランク」を取得するなど、自社設計施工であることを活かして、設計段階から環境負荷低滅を図るとともに、空気、温熱快適性といったWELL認証の基準をクリアできるレベルのビル仕様にしました。
特に「音」においては、会議室の遮音性基準に高いレベルが求められますが、当社の技術研究所において音環境を綿密に検証しました。その他、当社のこれまでの環境への取り組みも加点項目として高く評価されました。

オフィスコンセプト

「人が活きる場」

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コンセプトロゴ

当社は、新しい価値の創造プロセスを通じて、人の「力」や「想い」「温もり」を大切にし、「喜び」を実現する企業です。 新オフィスのコンセプト「人が活きる場」は、働く人の自己発働を促し、コラボレーションを活性化させ、人の出会いから育まれる多様な結びが協奏する場を表現します。「活きる場」のイキは、活躍の「活き」、息吹の「生き」、情熱の「意気」、行動の「行き」、そして、京橋職人の「粋」と呼応して、建設の未来と「ものづくり」のまちの再生にチャレンジするTODA Creative LABへの想いを表現しています。

コンセプトロゴは「人の個性やアイデア」が「無限のフィールド」で交流し「人が活きる場」を実現することを表し、「人」という文字と無限記号「∞」を掛け合わせたリボンの形をモチーフにしています。オフィスで働く一人一人の「人」を大切にし、健康とウェルビーイングに配慮したオフィスとしました。

オフィス環境

「人が活きる場」を実現する空間に必要な要素を、「人の価値を最大限に発揮できる環境」、「そこで働き、能力を発揮したいと思う場」、「アイデアを送受信できる環境が身の回りにある」として、これらがうまく結びついて、知のサイクルが循環する「TODA Creative LAB」をデザインコンセプトとしています。健康、ウェルビーイングへの配慮として、オフィス内及び外部バルコニー空間と一体となった開放的な空間にグリーンを豊富に配置する、音環境のゾーニングを明確に行う、コア回りボイド空間の階段等による上下をつないだループ空間とし、階段だけで上下階の移動を促すなどの工夫を取り入れています。
さらに、新しい働き方をサポートする「デジタルツインスマートオフィス」等のスマートオフィスサービスの導入を図ります。

オフィス空間

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リフレッシュエリア
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コア回りボイド空間

デジタルツインスマートオフィス

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デジタルツインスマートオフィス
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スマートオフィスアプリ

勤務地を問わず、戸田建設全社員がバーチャルで働けるような大規模デジタルオフィスを構築するのもので、バーチャル空間は リアルオフィスのビル設備や社員の測位情報と連携してデジタルツイン空間を実現します。いつでもどこでもお互いの存在感を感じられ、リアルオフィス側と一体感を持ったコミュニケーションが可能となります。

TODA BUILDING 建物概要
工事名称: (仮称)新TODAビル計画 新築工事
所在地 : 東京都中央区京橋一丁目7番1号
敷地面積: 6,147m2/建築面積:4,679m2/延床面積:94,813m2
建物高さ: 165m
容積率: 1,300%
構造: RC造(コアウォール構造)、S造・CFT造・SRC造・免震構造/階数:地上28階、地下3階
用途: 事務所・集会場・美術館・物販店舗・飲食店舗・自動車車庫
設計: 戸田建設株式会社一級建築士事務所
施工: 戸田建設株式会社東京支店
TODA BUILDING開発計画概要

本計画は都市再生特別地区制度を活用し、京橋一丁目東地区として2016年3月に都市計画決定を受け、「まちに開かれた、芸術・文化拠点の形成」「街区再編、防災対応力の強化、環境負荷低減」を目指した超高層複合用途ビルの大規模開発です。
「芸術・文化拠点の形成」を目指し、建物低層部の1階から6階に、ミュージアム、ホール&カンファレンス、ギャラリーコンプレックス、創作・交流ラウンジ、共用部アートスペース、アートショップ&カフェを構成します。
8階から27階は、1フロア当たり、約2400㎡(約720坪)の事務所用途とし、13階にはテナント専用のラウンジ・会議室・職域食堂といったテナントサービス機能を備えるなど、様々な要素から、ユーザーへの付加価値を提供し、Art&Wellnessをテーマとした、建物全体で未来志向の働き方が実現できるオフィスの構築に取り組んでいます。