当社社員と協力会社職長※1・作業員間のコミュニケーションを軸に、技術、品質、環境、生産性の向上に関する取り組み、技能者不足の解消に向けた取り組みを通じて、ともに成長発展していく関係を目指しています。

※1 職長:協力会社の社員で、作業所で部下の作業員を直接指揮・監督し、作業の安全を確保するとともに、作業の遂行に責任を持つ、第一線の監督者のこと。

パートナーシップを強化

当社では、本社・各支店で組織される「パートナーシップ委員会」において年度ごとに「パートナーシップ活動計画」を立て、協力会社とともに技術、安全衛生、品質、環境、生産性の向上とコンプライアンス遵守に関する活動を展開しています。その活動内容は、建設産業が直面する課題「労務不足の問題、技術・生産性の向上、技能労働者の処遇改善」に対し実施すべき方策にまでおよんでいます。

2017年度パートナーシップ基本活動計画

基本活動項目 実施項目
1.パートナーシップの強化
  • 協力会社との懇談会などの実施
  • 日建連提言の具現化の方策の検討
2.経営状況の把握
  • 協力会社訪問・面談
3.自主管理能力・施工能力の向上
  • 職長能力の向上
    職長会活動への指導・助言
    戸田建設優良技能者研修会の開催支援
  • 自主管理および施工能力の向上
    協力会社施工評価システム結果による指導
4.労務不足問題への対応
  • 労務状況の把握
    協力会社労務山積みの把握
    協力会社の労務余剰の把握
  • 外国人技能実習生活用の推進
    外国人技能実習生受入状況調査
  • 女性技能労働者活用の推進
    女性が働きやすい設備・制度の整備
5.技術および生産性の向上
  • 生産性向上への取り組み
    改善提案活動の推進と水平展開
  • 環境対策の推進
    エコ活動、CO2削減に向けた活動への取り組み
  • 作業員の技術向上の取り組み
    溶接・塗装のVR教育プログラムの研究・展開
6.技能労働者の処遇の改善
  • 社会保険加入の徹底
  • 優良技能者手当の支給
    T-PARTNERシステムによる手当支給
    (全国666人を対象:2016年11月末現在)
  • 作業所労働時間・労働環境の改善
  • 日建連快適職場の推進
7.その他
  • リスク管理の徹底
  • 建設キャリアアップシステムの教宣

優良技能者手当支給制度の推進

当社では(一社)日本建設業連合会が2009年9月に公表した「建設技能者の人材確保・育成に関する提言※1」を受けて、2010年4月に”優良技能者手当支給制度”を創設しました。
また、翌2011年4月には「優良技能者就労管理システム(T-PARTNER)」を構築することで、全国の優良技能者※2の管理及び就労実績の集計を可能としています。
当社は職長会の会合などを通じて、優良技能者手当支給制度への加入を建設技能者へ働きかけています。優良技能者手当の変遷としては2010年6月より500円、2013年10月に1,000円に改定し、2015年10月より優良技能者(TODA-Meister)の手当を1,000円から3,000円にアップ、準優良技能者B:2,000円・準優良技能者C:1,000円を新設しました。2016年11月末現在、全国で666名の方を、優良技能者・準優良技能者として認定し、手当を支給しています。
今後も優良技能者手当制度の普及・利用を推進し、「優秀な技能者の処遇向上によって、技能者が仕事に誇りや希望を持てるようにする」という制度創設の目的実現に向けて取り組んでいきます。

※1 「建設技能者の人材確保・育成に関する提言」の実施における基本方針について(平成21年5月22日)

  • 1.賃金
    • 1)日建連会員企業は、建設技能者全体の賃金を改善することに努めることとする。
    • 2)日建連会員企業は、基幹技能者の職長の中から、日建連会員企業が特に優秀と認めた者を優良技能者と認定し、優良技能者の標準目標年収が600万円以上となるよう努めることとする。
    • 3)日建連は、(一社)建設産業専門団体連合会と協調し優良技能者の賃金改善に努めることとする。

※2優良技能者の資格要件

  • 1)優良技能者(TODA-Meister)
    • ・戸田建設の「職長会」に所属
    • ・登録基幹技能者※3の資格を保有
    • ・「優良技能者研修会」を受講
      (但し、研修会未受講の場合は準優良技能者手当C:1,000円とする。)
  • 2)準優良技能者B
    • ・戸田建設の「職長会」に所属
    • ・登録基幹技能者として資格認定されていない職種で、各支店にて優良技能者に準ずると認定された職長
    • ・「優良技能者研修会」を受講
  • 3)準優良技能者C
    • ・戸田建設の「職長会」に所属
    • ・登録基幹技能者の資格取得が可能な職種で、未取得ではあるが、支店職長会並びに支店作業所における職長活動が顕著と認められた職長
    • ・「優良技能者研修会」を受講

※3登録基幹技能者

熟達した作業能力と豊富な知識を持つとともに、現場をまとめ、効率的に作業を進めるためのマネジメント能力に優れた技能者として各専門工事業団体の資格認定を受けた者

将来の担い手育成に向けて「一般財団法人戸田みらい基金」を設立

当社は、建設産業の未来を支える「担い手」の育成に向けた各種支援事業を通じて、産業全体の発展に貢献することを目的に、2016年10月、「(一財)戸田みらい基金」を設立しました。
近年、建設産業においては、就業者に占める若年層の減少が目立ち、他産業と比べても高齢化の傾向が顕著となっています。安全・安心な社会基盤の構築及び保全という、建設産業の社会的役割を持続的に果たしていくためには、担い手の安定的な育成を通じた生産体制の確立が不可欠です。
本財団は、「若手技能者の採用・育成及び資格取得に係る助成」「女性技能者の継続就労に係る助成」「外国人技能実習生の受入れに係る助成」等を行うとともに、これら助成の対象となった活動事例の普及に努めることで、建設産業で働く人々が自己の資質や能力を最大限に高め、発揮できる環境の実現に向けた取り組みを進めていきます。
なお、2016年度は、第1回「若手技能者の採用や育成に資する活動に対する助成」について公募し、2017年2月に下表の6件を助成対象として選定しました。

第1回「若手技能者の採用や育成に資する活動に対する助成」 助成対象一覧

会社名・団体名 所在地 活動テーマ
1 一般社団法人 職人育成塾 香川県 職人育成塾の運営、それを通じた地域との連携、業界への啓発活動
2 株式会社 竹延 大阪府 若手技能者の採用・育成・資格取得に向けた建設職人育成施設の運営
3 公益社団法人 日高地域人材
開発センター運営協会
北海道 日高管内の建設業を対象にした土木技術者養成研修
4 平岩塗装株式会社 東京都 高校卒業生徒の採用・育成に向けた活動(職業訓練校への通学、外部セミナーへの参加等)
5 株式会社 東和 埼玉県 若年技能者の「育成」と「定着」を目的とする研修プログラム(自社OJT、職業訓練施設の利用)
6 一般社団法人 日本建設躯体
工事業団体連合会
東京都 公的資格「日本建設躯体コンクリート打設検定」の創出、土工の賃金と地位の向上

※順不同

協力会社改善提案活動

事例発表の様子

協力会社改善提案活動は、当社の業務に従事する協力会社およびその従業員から、品質向上、業務改善・合理化、安全性の向上等に関する改善事例を提案する制度です。優秀な提案については、表彰するとともに、全国連合利友会総会での事例発表を実施しています。創意工夫を奨励し、有益な提案を水平展開することで業務の効率化や施工水準の向上を図っています。

熱中症対策の空調服とハーネス型安全帯の購入補助実施

熱中症の予防策として、現在、空調服の有効性が注目されています。空調服とは、外気を服の内側に取り入れるファンがついている作業着であり、気化熱を用いて体の表面を冷やすことにより、夏場の厳しい酷暑の中でも熱中症を防ぐ効果があります。
当社では、作業所で働く協力会社作業員に対し、空調服の購入価格の一部を補助する制度を一昨年より開始し、約8,200人の作業員に空調服を支給しました。
また、墜落転落災害時の衝撃緩和のために厚生労働省等がハーネス型安全帯を推奨しており、当社もハーネス型安全帯の普及を後押しするために、昨年購入価格の一部を補助し、約1,000人の作業員に支給しました。
今後もより安全で快適な作業環境の実現へ向けて、当社はさまざまな施策を実施してまいります。

安全講習施設を新設

作業台転倒体験の様子

安全活動の一環として、2015年9月に松戸工作所(千葉県松戸市)に当社社員や協力業者社員が体験できる安全講習施設(安全体験施設)を開設しました。本施設では、安全に関するさまざまな講習会を実施するだけでなく、参加者が安全帯やハーネスの重要性や、作業台の転倒などについて実際に体験して学ぶことができます。また、事故・災害における原因究明や再発防止対策の検証にも利用し、安全グッズや熱中症予防などの便利グッズの紹介も行っています。各種特別教育の実施も可能で、当社の安全教育全般の発信基地として活動していきます。

職長会活動

職長会での意見交換の様子

建設工事は、さまざまな職種が共同して行う作業です。円滑に作業を進めるためには、職長間のコミュニケーションを通じた相互理解と一体感の創出が不可欠です。
当社では、作業所単位で活動している職長同士の繋がりを進化させ、支店単位での「職長会」を設置し、会員相互の情報・意見交換等を行うことで活動の幅を拡げています。2008年5月に東京支店管轄の「東京職長会」が発足したのを契機に、2017年2月現在では国内12支店で総勢約952人の会員数となりました。
「職長会」では、定時総会、役員会・ミニ役員会、意見交換会、新規・既会員・優良技能者研修会、職長交流会、会報誌発行等を実施しています。活動を通じて発見された課題は、当社支店幹部や協力会社組織である利友会の幹部との意見交換を行い、対策については作業所の運営に反映しています。
今後も当社では、戸田建設のものづくり、戸田ブランドを支える原動力となる「職長会」の活動を支援していきます。

支店間交流会の開催

支店間交流会の様子

当社では、全国の作業所が相互にそれぞれが実践している生産性向上活動や職長会活動を視察する支店間交流会を都度開催しています。ほかの作業所におけるさまざまな活動状況について、実際に現地を視察することにより、自身が担当する作業所における生産性向上活動や職長会活動、職場環境の改善に活かすとともに、それらの内容を全国に水平展開することを狙いとしています。今後も当社は全国の作業所が一体となり、さらなる技術研鑽と活動の活性化に取り組んでいきます。

社会保険加入の徹底

建設産業発展のためには、若年建設技能者をはじめとした人材の確保と育成が不可欠です。しかしながら、建設産業では年金・健康・雇用保険に未加入の企業が存在し、建設技能者の公的保障が確保できないことが若年建設技能者減少の一因となっています。当社は、社会保険において、日建連の「社会保険加入促進要綱、社会保険の加入促進に関する実施要領」のもと、2016年度以降、一次下請企業に対して、社会保険への適正な加入をしていない二次以下の下請企業と契約を締結しないことを徹底するように指導していきます。

調達方針

「所要の品質に対して最も価値のある製品やサービスを国内外を問わず調達する。」
当社は「戸田建設グループグローバルビジョン」を基に、お客さまの満足のため、誇りある仕事のため、人と地球の未来のために、多彩な人財力で、責任感と情熱をもって、時代の変化や社会の課題に真摯に向き合い、環境に配慮した公正な調達を目指します。

  • 次の世代のために、私たちができること。
  • イクボスアワード
  • ECO FIRST
  • Science Based Targets