省エネルギー対策 ZEB

ZEBとは?

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、建築的・設備的工夫を組合せて、年間のエネルギー消費量ゼロを目指した建築物です。
外皮の高断熱化や日射の遮蔽により、建築物の熱損失を小さくしながら、高効率機器や各種制御による省エネ、太陽光発電等での創エネを行うことで、ZEBを達成します。

ZEBによるエネルギーコスト低減効果

ZEB Readyを目指した場合、建設費は多少増加する場合があるとされていますが、高度なパッシブ技術・アクティブ技術を組合せた建築物では、運用時のエネルギー使用量を大きく低減できます。
したがって、ライフサイクルコストの内、大きな割合を占める電気・ガス料金の削減につながります。

戸田建設のZEBに関連する取組みロードマップ

戸田建設は省エネ・省CO2について先進的に取り組んできました。50の環境配慮技術を取り込んだ「TODA BUILDING青山」や、小規模施設での『ZEB』達成により蓄積してきたノウハウのもと、用途や規模に関わらず、ZEBの普及を目指します。

戸田建設のZEB実績

戸田建設が実現したZEB施設をご紹介します。

ムラタ イノベーションミュージアム 【『ZEB』達成 】

施設概要

建 築 主:株式会社 村田製作所
工  期:2018年8月1日~2019年4月30日
主要用途:事務所
設計監理:戸田建設株式会社 
施  工:戸田建設株式会社 
建築面積:1,331.10 m2
延床面積:1,211.52 m2
階  数:地上1階
構  造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

ZEB達成に向けた工夫

外皮は高断熱化を徹底し、トップライトをはじめ窓ガラスにはLow-E複層ガラスを採用したほか、コアの西面配置による日射負荷低減などによりBPI=0.46を達成しました。
設備は高性能機器及び各種制御を組み合わせて計画しています。空調では、高効率ビル用マルチエアコンの採用及び全熱交換器による外気負荷低減によりBEI/AC=0.32となっています。
照明では適正な照度設定をしたうえで、LED照明の採用及び便所・ロビーなどでは在室検知制御やスケジュール制御を組み合わせることで省エネを可能としました。
年間エネルギー消費量の内、大部分を占める空調・照明での積極的な技術導入により、太陽光発電を除いたBEIは0.35まで低減しました。
太陽光パネル(総容量94.86kW)は景観にあった屋根一体型横葺きソーラーを採用しており、最終的にはBEI=-0.10となり、『ZEB』を達成させました。

文教大学あだちキャンパス 【ZEB Ready達成】

施設概要

建 築 主:学校法人 文教大学学園
工  期:2019年4月19日~2020年11月30日
主要用途:大学
基本設計・監理:株式会社日本設計
実施設計:意匠 株式会社日本設計
構造・設備・外構 戸田建設株式会社
施  工:戸田建設株式会社
建築面積:10,614.10 m2
延床面積:25,046.37 m2
構造・階数:教育研究棟 低層部 S造(3階)
高層部 RC造(5階) 他

ZEB達成に向けた工夫

本施設では全体の基準一次エネルギー消費量の約7割を空調が占めていました。そこで、空調エネルギーを如何に削減するかが大きなポイントとなりました。
熱源には高効率な空冷ヒートポンプモジュールチラーを採用したほか、学生定員数と収容人数より同時使用率を考慮したうえで最適な容量を決定したことで、大幅な省エネにつながりBEI/AC=0.51を達成しました。
照明ではLED照明採用のほか、図書館、体育館等での明るさ検知制御、トイレ、廊下等での在室検知制御を組み合わせBEI/Lは0.30まで低減しました。
これらによりBEI= 0.50となり、ZEB Readyを達成させました。

ロードマップ詳細

20103階建ZEB構想の立案

「自然との融合」をコンセプトとして「空気」・「光」・「熱」・「緑化」の4つの観点から、自然エネルギーの有効活用、省CO2技術の駆使、再生可能エネルギーの積極的利用により、ZEBの実用化を目指しました。

エコ・ファースト企業に認定

⼾⽥建設は2010年に「エコ・ファースト企業」の認定を受けて以降、地球環境 保全の取り組みを推進してきました。2017年に更新した約束では、「当社が設計する事務所ビルから排出するCO2総量を2050年に1990年⽐80%削減」といった、積極的な⽬標項⽬と⽬標数値を設定しました。

ECO FIRST
2011TODA BUILDING 青山の竣工
建物名称 TODA BUILDING 青山
所在地 東京都港区赤坂8-5-34
工期 平成22年6月15日~平成23年3月31日
構造 S造
階数 地上8階
敷地面積 623.71m2
建築面積 512.39m2
延床面積 3,755.01m2
用途 事務所

「TODA BUILDING ⻘⼭」は弊社が⾃社事業として、企画・設計・施⼯・建物管理運営まで⼀貫して⾏うテナントビルです。収益性を確保しつつ、最⼤限に環境性能を⾼めることを実践し、CASBEE評価でSランクを獲得、CO2マイナス40%を実現しました。

20127階建ZEB構想の立案

2010年のZEB構想では3階建センターコアプランを前提としており、汎用性が低かったため、片側コアの7階建てプランにてより現実に即した検討をしました。構想では、ZEB化に必要な4つの要素を掲げ、ZEBの実⽤化を⽬指しました。

  • Design(デザイン)
  • Renewable Energy
    (再⽣可能エネルギー)
  • Management(運⽤)
  • Innovation(技術⾰新)
2014エネルギー基本計画の策定

「建築物については、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を⽬指す」とする政策⽬標が掲げられました。

2015パリ協定の採択

⽇本は温室効果ガス削減⽬標を、2030年までに2013年度⽐で26%削減としました。

2017環境技術実証棟の建設
建物名称 戸田建設(株)
筑波技術研究所
環境技術実証練
構造 鉄筋コンクリート造
階数 地上2階
建築面積 379.61m2
延床面積 724.72m2
工期 2016年5月~2017年3月

「環境技術実証棟」はZEBに代表される環境負荷の少ない建物の実現を⽬指して、省エネルギー化やCO2排出量削減に関する様々な要素技術の効果・有効性を検証することを⽬的とした建物です。

SBTに認定

CO2排出削減⽬標として、当社が施⼯し、竣⼯した物件における床⾯積当たりのCO2排出量(t-CO2/m2)を2050年に2010年⽐55%削減することを掲げています。

2019『ZEB』達成施設の竣⼯

当社設計施⼯による初めての『ZEB』達成施設が竣⼯しました。(BEI=−0.10)

2021カーボンマイナス棟(仮)への改修

環境技術実証棟は、2年間の技術検証の終了後に新たな技術を取り⼊れたカーボンマイナス棟(仮)としてリニューアルし、居住性と環境負荷の低減を追求した次世代型オフィスとして利⽤する予定です。

2050年に向けて

⼾⽥建設では、2050年まで⻑期的な視野でCO2排出量を削減する⽬標を掲げています。

  • エコ・ファーストの約束「当社が設計する事務所ビルから排出するCO2総量を2050年に1990年比80%削減」
  • SBT「当社が施工し、竣工した物件における床面積当たりのCO2排出量(t-CO2/m2)で2050年に2010年比55%削減」

これらの⽬標を実現化するためには、ZEBの達成は必要不可⽋です。⼾⽥建設は更なる省エネ・省CO2を⽬指して邁進します。

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