お客さまのために 安心・安全への取り組み/お客さま満足の追求
CS※1活動を推進し、お客さまはもとより、広く社会にとって有用な技術とソリューションの開発、提供に努めています。
- ※1CS:Customer Satisfaction(お客さま満足)の略。
地震災害への備え
地震災害は、人々の生命を脅かすだけでなく、広範囲の建設物に多くの損害を与え、生活基盤に大きな影響を与えます。当社はさまざまな技術を活かし、建設物の安心・安全の向上に取り組んでいます。
地震モニタリングシステム「ユレかんち」の展開
大地震後に建物の健全性を自動的に評価してその結果を示し、建物ユーザの方々に安全・安心を提供するシステムとして、ビルメディカルシステム(地震時の建物モニタリングシステム)を2012年に開発し、展開してきました。今回開発した「ユレかんち[PDF:299KB]」はこれまでのシステムと比較して、ハードウェア構成をシンプルにするとともに、評価対象を中・大地震に絞ることでローコスト化を実現し、お客さまが採用される際の障壁であった初期の費用負担を軽減しました。


- 主な特徴
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- 1ローコストの実現
システムのコアとなる感震器は、オープンハードウェアであるRaspberry Piの基盤に、加速度センサ((株)村田製作所製)を組み込んだオリジナルの製品でローコストを実現しました。 - 2クラウドシステムの活用
建物震度などの情報は、即時に建物管理者へメール配信されるので、建物管理者は地震後の通信困難な状態に巻き込まれる前に情報を把握できます。 - 3情報を受ける側の機器を選ばない
クラウドサーバ側で建物震度の計算や健全性の判定を行うので、情報を受ける側は、パソコン、スマートフォン、タブレットなど機器を選びません。世界中どこでもデータを受けることができます。 - 4応用性
Webカメラで被災情報を確認できる上に、システムの設定や感震器の設定を行うソフトウェアは汎用性の高いプログラムを使っているため、お客さまの要望を受けて短期間・ローコストでカスタマイズ可能です。
- 1ローコストの実現
ユレかんちの導入実績(2020年6月末現在)
建物種別 | 建物数 | 設置個数 |
---|---|---|
自社関連施設 | 22 | 43 |
お客様施設 | 59 | 122 |
合計 | 81 | 165 |
- 検証終了後、2016年度より設計施工の建物中心として、お客様施設に導入
- 2016年度から東京、大阪にて防災関連の展示会に出展
- 新規のお客様施設にも導入実績あり
地震に強い高機能大規模免震病院
大地震時の安全性確保、機能保持の観点から、大規模病院における免震構造の採用はスタンダードになっています。一方、大規模病院の高機能化にともない、病院建築においても高いフレキシビリティが求められています。当社では鉄筋コンクリート造柱と鉄骨造梁による複合構造を活用して大スパン化を実現しフレキシビリティを確保するとともに、戸田式免震工法(TO-HIS 工法※1)と組み合わせて巨大地震においても十分な耐震安全性を有する高性能建築を提供しており、今後も様々な開発技術を活用し、大規模病院への免震構造の採用を積極的に推進しています。
- ※1TO-HIS工法:弾性すべり支承とオイルダンパーを組み合わせ、従来の免震工法に比べ、大地震時の建物の揺れ(変位量)を低減する当社独自の免震工法。

座屈拘束ブレースによる建物の耐震性の向上
当社は、高性能、かつ経済的な「座屈拘束ブレース(補強材)」を開発しました。
細長い形状のブレースは、一般に引張に強く圧縮に弱いという特徴があります。これに対し、座屈拘束ブレースは芯材が圧縮力によって座屈しないよう周囲を拘束材で補強したもので、従来ブレースよりも多くの地震エネルギーを吸収します。さらに、芯材を覆う拘束材を分割型とすることで、座屈拘束ブレースの性能に多大な影響を及ぼす充填材の平滑性や芯材とのクリアランスを高精度で管理することが可能となりました。これにより充填材の選択肢が広がり、部材のコストダウンも実現しました。


お客さま満足向上のために
当社では、お客さまの声を聴き、お客さまの立場になって考えることを基本としたCS※1活動に取り組んでいます。
- ※1CS:Customer Satisfaction(お客様満足)の略。
「お客様センター」の受付・対応について
お客様センターでは、お客さまのあらゆるニーズに迅速に対応します。そのため「24時間・365日」連絡を受付、夜間・休日であっても担当者へ確実に情報が伝達され、初期対応を把握するシステムが稼働しています。
また局地的な災害が発生した折は、被災地からの電話連絡を全国どの支店でも受取ることができる緊急電話を整備しております。
あらゆる条件下でも、お客さまからのご要望にお応えできる体制づくりをめざしております。
営業社員研修を実施
顧客の要望事項と懸念事項を把握する質問力を高め、顧客ニーズに対する提案のスキルを高める為、かつ自己発動型社員を育成する為に営業着任1年目、2年目の社員を対象に集合型研修を実施しています。営業1年目の基礎的な内容の研修には、建築営業部、土木営業部、投資開発事業部の合同研修を実施しています。2年目社員研修では、建築営業部、土木営業部が各々、より専門的な内容の研修を実施。更に投資開発事業部主催の研修に建築営業部、土木営業部の営業社員が参加し、不動産・投資開発(初級編)の知識を学んでいます。
当社が得意としている医療福祉分野の建築営業については、スペシャリストを養成すべく、より実践的な専門教育を行っています。


異業種交流会を開催
各界の専門家や有識者からのメッセージ(講演)を通じて、社員の知識や見識を高め、業務における幅広い判断力を養うことを目的とした「異業種交流会」を開催しました。
市川宏雄 様
第32回:2018年7月23日 開催 出席者190名
第32回では、学校法人 明治大学 名誉教授 市川宏雄様をお招きして、『2025年ポスト五輪の都市戦略について』というテーマでご講演をいただきました。

坂東眞理子 様
第33回:2018年8月29日 開催 出席者190名
第33回では、学校法人 昭和女子大学 総長・理事長 坂東眞理子様をお招きして、『リーダーシップとは』というテーマでご講演をいただきました。
