ガバナンス 腐敗防止

腐敗防止の基本的な考え方とコミットメント

当社グループは「社会の信用を基として社業の持続的成長を実現する」ことを経営理念としており企業行動憲章でも「7.法令の遵守等」「8.公正かつ適正な取引」を掲げています。また企業行動規範でも「誠実で公正な行動」「法令遵守、社会倫理への適合」を基本姿勢としており、贈収賄、入札談合、優越的地位の乱用等の不当な取引制限などの法令に抵触する腐敗行為を一切行わず防止することとしています。また、法令に抵触しないものでも社会倫理に反し腐敗を助長する行為は各種規定を定めて禁止しています。
当社グループは上記の考え方にもとづき腐敗を防止し、公正、公平、かつ透明な事業運営と取引を行います。

戸田建設グループ行動規範全文[PDF:255KB]

戸田建設グループの経営方針等のうち腐敗防止に関わるもの(抜粋)

(※該当項目を注記しています)

戸田建設グループ経営方針
  1. 2社会の信用を基として社業の持続的成長を実現する
戸田建設グループ企業行動憲章
  1. 7法令の遵守等 (※該当項目:腐敗防止全般)
    私たちは、国内外の法及びその精神を遵守すると共に、すべての人の人権を尊重し、社会的良識のもと、誠実かつ適切に行動します。
  2. 8公正かつ適正な取引 (※該当項目:腐敗防止全般)
    私たちは、独占禁止法等を遵守し、公正、透明かつ自由な競争及び適正な取引を行うと共に、政治・行政との健全かつ正常で透明な関係を維持します。
戸田建設グループ企業行動規範
  1. 1総則
    • 基本姿勢 (※該当項目:腐敗防止全般)
      1. (2)誠実で公正な行動
        当社グループの全てのステークホルダーに対して誠実な態度で臨み、公正、公平、かつ透明な関係を保持する。
      2. (4)法令遵守、社会倫理への適合
        国内外の法令を遵守し、正常な商慣習と社会倫理に適合するよう行動する。
  2. 2お客さま、協力会社、競争会社等との関係
    • 協力会社との関係 (※該当項目:不公正な取引方法(優越的地位の濫用等)の禁止)
      協力会社との取引に際しては、個人的に金銭・物品等を受領する等の私利を追求しない。
    • 自由な競争及び公正な取引 (※該当項目:談合等不公正な取引の禁止)
      建設物・サービスに係る全ての営業活動においては、刑法、独占禁止法等に違反する談合や不当廉売はもとより、公平、公正さを損なう行為を一切行わない。
    • 社会的信用失墜の恐れのある支出 (※該当項目:贈収賄等の禁止)
      国・地方公共団体の議員や役職員等に対して、当社グループに対する有利な取扱いを目的とした、またそう見なされかねない接待、金銭・物品等の供与を行わない。また、これら以外の者に対しても、健全な商慣習や社会常識に従って行う。
  3. 4社会との関係
    • 寄付行為 (※該当項目:不適切な寄付行為の禁止)
      寄付を行うにあたっては、その社会性、公共性、必要性等を十分に勘案し、関係法令に従って行う。
    • 政治との関係 (※該当項目:違法な政治献金等の禁止)
      政治資金の寄付、公職選挙への関与、政治活動の支援等に関しては、政治資金規正法、公職選挙法等の関係法令を遵守し、正規の方法に則って行う。
  4. 5株主、投資家等との関係
    • インサイダー取引の禁止 (※該当項目:不当な取引等の禁止)
      株価への影響が考えられ得る未公表の内部情報を利用して、株式の売買等、有価証券の取引を行わない。また、外部の特定の第三者へこれらの内部情報を便宜的に供与しない。
  5. 6会社、会社財産との関係
    • 会社資産の管理及び適正使用 (※該当項目:横領等の禁止)
      会社の資産(設備、備品、ノウハウ等の有形、無形の資産)を適正に管理し、また、私的用途に流用するなどの業務目的以外の使用をしない。

腐敗防止のマネジメント

体制
当社グループの腐敗防止の取り組みはコーポレートガバナンス体制およびコンプライアンス体制のなかでマネジメントを実施しており、2015年にコンプライアンスを念頭に置いた業務遂行および監視体制を構築すると共に、啓蒙・教育の推進を図るため、本社に「企業倫理委員会」を改称した「本社コンプライアンス委員会」を、全支店に「支店コンプライアンス委員会」を設置し、本支店間の緊密な連携を取りつつ現在にいたっています。
社長を委員長とする「本社コンプライアンス委員会」は毎年、腐敗防止を含むコンプライアンス徹底への活動や違反事例等を取締役会に報告し、監督を受けています。当社グループでは社外取締役を含む取締役会への報告を行うことで、社外の視点を踏まえた実効的な監督を受けられる体制にしています。
リスク評価と管理
当社グループでは受注活動プロセスにおけるコンプライアンス違反を重要なリスク事象と捉えています。コンプライアンス事項の確認およびその可視化を図るため「コンプライアンス確認書」を制定し、個別営業案件単位で担当者が不正・腐敗に関する事項をチェックし、コンプライアンス委員会事務局へ提出させることで、法令・社内規程を遵守しながら営業活動を実施する仕組みを取っています。
また2020年度よりリスク管理活動の取り組み方法について見直しを行い、各部署・作業所が業務遂行上のリスクを抽出して年間管理する形に改めました。不正・腐敗に関わるリスクもその中で抽出・対策実施・点検評価されるとともに、本社主管部門や経営層にフィードバックして、コンプライアンスにつなげていくことにしています。
高リスク地域における対応
当社グループが進出している東南アジア地区や西アフリカ地区は世界的にみても腐敗リスクが高い国、地域と捉えており、通常の腐敗防止マネジメント・リスク評価に加えて、海外赴任をする前の駐在員に対して贈収賄を含む腐敗リスクに関する説明等を海外赴任時研修の一環として行っています。

全役職員への周知と教育

全役職員への周知
役職員への方針・行動規範の周知徹底を図っており、日常的な啓発手段として、社内イントラネット上に腐敗防止(贈収賄、入札談合、優越的地位の乱用等の不当な取引制限など)を含むコンプライアンスに関する基本情報をはじめ、企業倫理ヘルプラインの利用規程の主要な規定等を掲載しています。また、腐敗防止(贈収賄、入札談合、優越的地位の乱用等の不当な取引制限など)を含むコンプライアンス意識をグループ全体で共有するため、戸田建設グループ行動規範などを掲載した小冊子「戸田建設グループのコンプライアンス」をグループ全社員に配付し部門での研修などに活用しています。
全役職員への教育
本社コンプライアンス部では、腐敗防止(贈収賄、入札談合、優越的地位の乱用等の不当な取引制限など)を含むコンプライアンス意識の向上や業務にかかわる法令などの知識の向上を目的とした各種教育を実施しています。2021年度も、全支店、グループ会社を対象とした対面研修、部門からの依頼による各種研修の中で、法令改正を含めた腐敗防止を含むコンプライアンスに関する最近の課題、コンプライアンス体制についての周知を実施しました。
また、e-ラーニングシステムを活用し、全役員・社員を対象とした腐敗防止(贈収賄、入札談合、優越的地位の乱用等の不当な取引制限など)を含むコンプライアンスに関する研修を年2回、新たに採用した社員(派遣含む)を対象とした研修を実施しています。また、2016年度からは、グループ会社役職員を対象としたe-ラーニングを実施しています。

内部通報制度の整備

当社グループは行動規範に違反、または違反の恐れがある行為を発見した際の報告・相談窓口として「企業倫理ヘルプライン」を設置しています。この企業倫理ヘルプラインでは、独禁法・贈収賄規制違反等の法令違反(公務員等への贈収賄や入札談合、優越的地位の濫用等の不当な取引制限など広く腐敗防止を含む)、社内外のルール違反や労務問題など幅広くコンプライアンス問題を受付・対応しています。利用対象者はグループ各社の役員・社員に加え、協力会社(請負業者を含む)の役員・社員も対象としています。
相談窓口としては、従来からの本社コンプライアンス委員会事務局(コンプライアンス部長)、支店コンプライアンス委員会事務局(支店管理部長)、および監査室長に加え、2018年11月より社外相談窓口を増設し、より相談しやすくプライバシーに配慮した制度としています。
通報・相談者は匿名での通報・相談が可能であり、その内容および個人情報は機密情報として取り扱われます。

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政治献金・ロビー活動への支出額

政治献金・ロビー活動への支出額はこちら

  • SCIENCE BASED TARGETS DRIVING AMBITIOUS CORPORATE CLIMATE ACTION
  • RE100
  • ECO FIRST
  • BOSS IKUBOSS AWARD 2016