社員とともに 安全で快適な職場環境の実現
安全性No.1・生産性No.1企業への挑戦
安全衛生方針
当社は労働災害・事故および公衆災害の防止は、当社の存続と発展にとっての絶対条件と捉えています。人命尊重の原点に立ち、安全をすべての企業行動における「中心的価値」であると捉えて安全衛生を確保し、働き方改革にも留意し、誇りを持って働ける職場環境の形成に努めています。
安全衛生方針は、「安全衛生管理規程」により、当社グループ会社および、現場においては当社事業を請け負う協力会社にも適用されます。
安全成績
2019年度の度数率は、2018年度から悪化し、0.77となりました。また、3年度振りに死亡災害が発生しました。2020年度は目標達成(0.30以下)に向けて、すべての事業活動において「労働環境整備のフロントローディング」を推進するとともに、ICTの活用等により「安全性No.1企業」を目指し、建設業の魅力化に貢献していきます。


当社従業員死亡件数
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
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正規社員 | 0 | 0 | 0 |
契約社員 | 0 | 0 | 0 |
工事協力会社死亡件数
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
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協力会社 | 0 | 0 | 1 |
- ※労働災害度数率:延べ100万労働時間当たりの休業4日以上の労働災害の発生頻度を示す指数。
再発防止対策の立案と展開
2019年度における死亡災害 |
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2020年1月9日、大阪支店の土木作業所において、作業員がH鋼に挟まれて死亡する災害が発生しました。作業所と本支店、協力会社が連携し、災害の原因究明及び再発防止対策を立案しました。 原因: 1.クレーン作業を行う傍らで、単独作業を行っていた。 2.土留支保工材が転倒する可能性のある状態で作業をしていた。 対策 1.吊荷と業員との接触を防止するため、見張り員を配置し、作業員が退避した事を確認してから作業を開始する。 2.水平に台木を敷いて、土留支保工材を水平に安定させ、安定方向を確認してから仮置きする。 これらの対策を水平展開し、このような痛ましい事故を二度と起こさないよう、災害防止活動に取り組んでまいります。 |
安全性向上に向けた取り組み
- 安全文化の定着
戸田建設グループは、「Safety is not just a priority but a CORE VALUE(安全は単なる優先順位ではなく中心となる価値である)」という考え方に基づき、より川上にあたる営業や設計活動といった初期段階から、安全を中心に据えた取り組みを実践することにより労働環境整備のフロントローディングを推進して、労働災害の撲滅に取り組んでいます。

- マネジメントシステムの維持と推進
2003年に労働安全衛生マネジメントシステムを導入し、協力会社とともに自主的な安全衛生管理活動を展開しています。労働災害防止の基本であるリスクアセスメントの更なる充実を図るため、戸田建設労働安全衛生マネジメントシステム(TODA-OHSMSという。)の改善を継続的に推進しています。
戸田建設労働安全衛生マネジメントシステム解説編(改訂6版)[PDF:9.13MB]

- 取締役会による安全衛生の監督体制
当社では、安全衛生管理の総括に社長の委嘱を受けた代表取締役または取締役または執行役員を任命しています(執行役員木村幸宏(本社中央安全委員会委員長))。「本社中央安全委員会」(取締役、執行役員、労働者代表等で組織)を設置し、全社における労働安全衛生に関する基本方針等を審議・決定しています。
- 安全ポータルの開発と展開
当社は、独自に安全ポータルを開発し、建設作業所で発する労働災害等の情報を瞬時に共有できるシステムを展開しています。また、過去の災害事例を容易に検索することが可能であり、同種災害の発生防止につなげています。
今後は、安全衛生管理計画の策定等、当社およびグループ会社の安全衛生管理活動を安全ポータルに集約していくこととしています。

- Webカメラを活用した作業所遠隔監視の実施
本・支店は、作業所のウエブ映像を確認し、気になる箇所があれば作業所に連絡し、確認しています。

- リスクアセスメントを活用した施工計画
当社の作業所では、本支店で行った危険有害要因評価・特定を踏まえ、作業所の危険有害要因に結び付く作業所の特色を洗い出し、各施工段階でリスクアセスメントを実施します。潜在する危険有害要因等を特定して、それらを除去・低減する方策を策定し、日常管理の中で展開しています。
- 全員参加による情報共有と災害防止活動
当社では、職員組合の代表者が本・支店の中央安全委員会に出席し、安全衛生管理計画の策定に参画しています。また、作業所においては、一つの場所において多くの会社が混在して作業を行うことにより、さまざまな危険が潜在しているため、それらの危険を防止するため、全ての関係請負人で組織する災害防止協議会を設置して災害の未然防止を図っています。
社長安全パトロール
戸田建設(株)(社長:今井 雅則)は、全国安全週間中の7月2日(木)、首都圏土木支店の「城北中央公園調節池(一期)工事その2」作業所(東京都板橋区小茂根、練馬区羽沢)において安全パトロールを実施しました。

