アーリークリート®
寒中期におけるコンクリートの初期強度向上
概要
山岳トンネルの覆工コンクリートやシールドトンネルの二次覆工コンクリートは、コンクリートの打込みから型枠の取外しまでの時間が短く、寒冷地での施工や、混合セメントを用いた配合など、施工条件によっては必要な初期強度が発現するまでに時間がかかり、コンクリートの品質を確保しながら施工サイクルを確保することが大きな課題となっていました。そこで当社は、太平洋マテリアル(株)と共同で従来配合に対して早強型膨張材と硬化促進剤を添加することで、コンクリートの施工性状を確保しながら、型枠の取外しに必要な初期強度を短時間で発現できる「アーリークリート®」を開発しました。本技術を適用することで、緻密化による長期耐久性の向上も期待できます。
山岳トンネル覆工コンクリート
メリット
- 早強型膨張材と硬化促進剤の相乗効果により、コンクリートの硬化の促進と緻密化を実現できるため、コンクリートの品質向上が期待できます。
- コンクリートの1日未満の強度発現を1~3N/mm2程度向上することができます。
- 寒冷地等の脱型に必要な強度の確保が困難な現場において、施工サイクルを確保することが可能になります。
- NETIS登録(QS-200040-A)された新技術です。
特徴
ベースコンクリートの配合を大幅に変更することなく、必要な施工性状を確保しながら初期強度の発現を促進することができます。そのため、コンクリート打込み後に、特別な設備による養生を行うことなく施工することができます。
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図① 低温環境(10℃室内)における若材齢強度試験結果(W/C=55%)
図② 低温環境(10℃室内)における凝結時間試験結果(W/C=55%)
硬化促進剤の投入状況
シールド二次覆工コンクリート
関連リリース
論文
- 混和材料を用いた初期強度促進工法「アーリークリート」について、戸田建設技術研究報告、2020年
- トンネル覆工におけるコンクリート強度と品質を確保した初期強度促進配合の開発、コンクリート工学、2020年、58巻、12号、p.952-959
- トンネル覆工のコンクリート強度と品質を確保~初期強度促進配合『アーリークリート®』、建設機械、2021年9月号
- 低温環境におけるトンネル覆工コンクリートの初期強度向上に関する基礎的研究、土木学会第74回年次学術講演会(2019年9月)
- 膨張材を用いた二次覆工コンクリートの初期強度発現に関する実験的検討、土木学会第74回年次学術講演会(2019年9月)
- 初期強度発現性を改善したコンクリートのシールド二次覆工への適用、土木学会第74回年次学術講演会(2019年9月)
- 初期強度発現性を改善したコンクリートのトンネル覆工コンクリートへの適用、土木学会第75回年次学術講演会(2020年9月)
- 硬化促進剤と早強型膨張材を併用したコンクリートの耐久性に関する基礎的検討、土木学会第75回年次学術講演会(2020年9月)
- 初期強度発現性を改善したコンクリートの若材齢時の強度推定に関する一考察、土木学会第80回年次学術講演会(2025年9月)
- 初期強度発現性を改善したコンクリートの現場適用方法について、土木学会第80回年次学術講演会(2025年9月)
特許
- 【発明の名称】トンネル覆工コンクリートの施工方法【公開番号】特開2020-128316(P2020-128316A)