ジュウテンミエルカ®
コンクリートの充填・締固め検知
概要
-
1山岳トンネルの覆工コンクリート天端部はセントルの検査窓を閉じた後に吹上げ打設を行うことから、コンクリートの充填・締固め状況の目視確認が困難でした。このため、天端部背面の空洞発生や締固め不足が懸念されていました。そこで、当社はムネカタインダストリアルマシナリー(株)と共同で、天端部背面の防水シートに貼り付けて使用する長尺のシート状センサ「ジュウテンミエルカ®」を開発しました。1つのシートにコンクリートの充填検知部と締固め検知部を各11箇所まで搭載できます。
-
2山岳トンネル以外の工種用に、上記シート状センサの各1検知部のみを搭載した小型のピンポイントセンサも製品化しています。
メリット
- 厚さ0.6mmと超薄型のため、コンクリートの断面欠損がほとんどありません(シート状センサ、ピンポイントセンサ)。
- 広範囲のコンクリート充填・締固め状況をリアルタイムに監視できます(シート状センサ)。
- 1点ずつ貼り付ける従来のセンサに比べて、センサ設置作業を大幅に省力化できます(シート状センサ)。
- NETIS登録(TH-180010-VE)された新技術です(シート状センサ、ピンポイントセンサ)。
特徴
(1)コンクリートと接する側に充填検知部、接着側に締固め検知部を配置しています。充填検知部では、接触した物質の電気特性で空気、ブリーディング水またはコンクリートの種別を判定します。締固め検知部では、バイブレータの振動を検知し、締固め程度を判定します。シート状センサでは、両検知部ともに1枚のシート基材に最大11箇所搭載できます。
(2)モニタリング
充填・締固め状況はデータレコーダーのディスプレイで確認します。充填検知は各検知部番号の青色セルが1つのとき空気、2つのときブリーディング水、3つのときコンクリートが接触していることを表します。締固め検知は各検知部番号の3つの青色セルが黄色に変わったとき締固め途中、緑色に変わったとき締固め完了を表します。
(3)データ出力
モニタリング結果は、USBメモリ経由でCSV形式の出力が可能です。
主な実績
-
大野油坂道路新長野トンネル
山岳トンネル福井県
関連リリース
論文
- 超薄型センサを用いた覆工コンクリート天端部の面的な充填・締固め判定手法の開発、土木学会第72回年次学術講演会(2017年9月)
- 覆工コンクリートの打設状況を可視化するセンサ「ジュウテンミエルカ®」の開発、電力土木7月号、No.396、pp.99-101(2018年7月)
- 覆工コンクリート天端用超薄型シート状センサの実用化、土木学会第73回年次学術講演会(2018年8月)
- コンクリートの充填・締固めを検知する超薄型シート状センサの開発(2017年度)
- コンクリートの充填・締固めを検知する超薄型シート状センサの開発、戸田建設技術研究報告第44号、pp.14.1-14.5(2018年11月)
- フレッシュコンクリートの電気的特性と振動伝播特性を利用した充填と締固め振動の検知に関する研究、コンクリート工学年次論文集、Vol.42、No.1、pp.935-940(2020年)
- 交流インピーダンス測定によるフレッシュコンクリートの均質性評価法の検討、コンクリート構造物の補修、補強、アップグレード論文報告集、第21巻(2021年10月)
特許
- 特許第6737462号
- 特許第7126083号
- 特許第7228817号
- 特許第7126086号
- 特許第7673904号