近年、音響に関するお客様の要求品質が高まっています。過去に許されてきた響きでは満足できない高い室内音響性能や、厳しい環境保全を目的とした騒音防止など、時代は音に対して敏感になってきています。そうした時代の流れの中で、これからの音環境をつくるために様々な「ご提案」をするのが私たちです。
音に関する豊富な技術とノウハウをもとに、お客様の潜在的なニーズまでも的確に具現化し、企画の段階から設計、施工、アフターケアに至るまで、お客様の信頼できるパートナーとして活動します。

戸田建設は最新鋭の音響実験施設で建築に関わる様々な音響性状を追究します。

建物ができる前に、設計図からではわからない室内の音響性能を、実際の聴覚などお客様が納得していただける形で提示し、実際の建物に反映していきます。

概要

ホールや会議場などの設計に際し、音楽の響き具合や音声の明瞭性を、3次元音響解析結果のデータに基づき、実際の音に変換して体感できるシステムです。

施工前の段階でホール等の完成後の音響状態を実際の耳で確認でき、音場の特徴を把握・評価することが可能です。

コンピュータシミュレーションと共に、音場の高精度な予測を行う手法です。
当社では実物と縮尺模型との相似則を満足する技術を蓄積しています。
模型の内観は、意匠的なイメージ確認にも利用されます。

コンピュータシミュレーションにより、音響性能が重要なホール、講堂、会議場などの残響時間や音の反射性状を解析して音響の良否を判断するシステムです。
2次元と3次元での解析を行うことができます。

ホール・講堂・スタジオ等が快適な音場となるように、吸音・反射性状が不明の建築部位（材料・工法）について、その音響性能を確認して設計施工に反映します。
当社は室用途の特徴に合った当社独自の音響内装工法、音場制御技術を開発してきました。
それらの音響特性を精度よく測定する音響施設と計測システムを当社技研に整備しています。

低音域を有効に吸音する音響トラップを設けて、スタジオの高い性能を実現します。

　電気的な拡声による電気音響は、室形 状・内装で決定される建築音響が不適切であったり、スピーカの配置方法を間違ったりするとその性能を発揮できません。その場合、スピーカから発生する音声がはっきり聞き取れない、といった不具合を生じることになります。
建築音響と電気音響とを総合的な観点で検討することにより、最適な音場をご提案します。

残響時間や音声の明瞭度などの室内音響性能、また各種騒音・遮音性能を測定するシステムや機器を整備しています。
計測で得られた数値データを音響的な良否で評価する技術を保有しており、お客さまにわかり易くご説明します。

残響時間や音声の明瞭度を分析するためのインパルス応答を測定するシステムです。

あらゆる方向に音が発生する無指向性のスピーカです。残響時間を測定する場合に使用します。

ホール客席の音圧レベル分布を測定します。

普通教室・特別教室・講堂など多様な室が混在する学校施設は、教育・学習活動を効果的に行うために、音声コミュニケーションの成立、落ち着きある音環境が求められます。
戸田建設は、豊富な実績とノウハウにより、最適な学校の音環境を提案いたします。

講義室では均質かつ明瞭な拡声音場が求められています。当社では教室、講義室における拡声音場の音質向上に早くから取り組んでいるため、最適な音響空間をご提案します。

教室の音環境は、教師・生徒の授業・学校生活における円滑な会話の成立・情報伝達という観点から重要です。
当社では、教室に関する音環境の実態調査と模型実験などにより、オープンプラン教室を含む遮音性能の向上に関する独自技術を保有し、ご提案します。

音楽教室の調査結果では、周辺との遮音はかなり配慮されていますが、室内音響特性は、吸音過多や、反対に残響過多の事例が多くみられます。これは学校の設計に、音響の専門家が直接参画する機会が少ないことが要因です。
当社では豊富な事例とノウハウを蓄積しており、お客様の求める最適な音環境を提供いたします。