屋上ビオトープ

生物多様性に配慮した緑化技術により、都市に生き物の生息環境を再生し、ヒートアイランド抑制と人の憩いの場を同時に実現します。

概要

屋上緑化・ビオトープ・壁面緑化のネットワークで生物多様性に配慮

生物多様性に配慮した空間を創造

都市開発が進むにつれて、地域に生息していた昆虫や小鳥などの生物が住める緑地が減少し、ヒートアイランド現象等の環境問題が発生しています。
そのため、敷地の空いているスペースや建物の屋上等にビオトープ※1や壁面緑化を設置することにより、自然自らが再生できるように環境づくりを行うことが大切になります。そのためには、生物が孤立せず、移動でき易いように、生態系拠点となる緑でつなぐ必要があります。
戸田建設は、生物多様性に配慮しながら、人が楽しめる憩いの場としても活用できる、生物と人間がお互いにつながりを感じる空間を提供します。

  • ※
    ビオトープ(Biotope)は、ギリシャ語の「生物」を意味するBiosと「場所」を意味するTopesを語源としたドイツ語の造語で“生物の生息・生育空間”のことです。

メリット

・地域の生態系拠点の1つとして、エコロジカルネットワーク※を形成し、生物多様性の保全に貢献します。
・建物の屋上に自然と触れ合える癒しの空間を実現します。
・中高木の植栽や緑化面の起伏による変化・景観が楽しめます。
・学校施設では児童、生徒の環境教育の教材として役立てられます。
・最上階の夏の暑さを緩和するヒートアイランド対策としても有効です。

  • ※
    エコロジカルネットワークは、分断されている生態系拠点(パッチ)となるビオトープや樹林地を生態的回廊(コリドー)でつなげることにより、生物の移動を可能にする生態的なネットワークを形成することです。

特徴

省エネルギー・節水

  • 水を循環させるエネルギーは太陽光・風力発電設備を利用できます。
  • 降雨時の池のオーバーフローは地中に埋設した貯水・給水タンクを用いて有効利用できます。
  • 人工土壌や発泡材を利用し、軽量化を図ります。
  • 池の水の水質確保のため、バードバスと小川を設けて池の水を循環させるとともに、木炭による濾過を行います。

生態系の管理

計画した通りの生態系になっているかモニタリング調査を行い、植生状況に合わせて順応的管理を行います。

生態系の拠点となる屋上ビオトープの紹介

都市型ビオトープとして、当社のつくば技術研究所の屋上を利用したビオトープの実験施設を建設しています。当ビオトープでは、「人と自然のふれあい」をテーマにし、た生物への適切な配慮と共に、建物を使用する人にも「見る、聴く、嗅ぐ、触る、味わう」と言った五感を通じた魅力を与え、小規模でも生物の生息環境を実現することにより、地域のネットワークを形成しています。 竣工当時からモニタリング調査を行い、飛来・生育する鳥類や昆虫、池の水質を調査し、管理、メンテナンスの資料や室内温熱環境に対する効果を技術資料として保有しています。得られた結果は、新たなビオトープの計画に役立てています。

  • 設置場所:茨城県つくば市 当社つくば技術研究所実験棟2階屋上
  • 竣 工 年 :2002年3月
  • 設置面積:約105m2(水域面積:約155m2)
  • 水生生物:メダカ、モエビ
  • 植栽:高中木、低木、地被類、水生植物、ハーブ(竣工当時)
  • ※
    種子が飛んで来たり、鳥の糞から芽が出て種類は変化している。
  • 平均荷重:約300kg/m2
  • スイレン 水生植物
  • ガマズミ(実のなる木)
  • つる植物
  • フジダナ
  • ミソハギ
  • ヤゴの抜け殻(トンボ)
  • ヤゴ(ギンヤンマの仲間)
  • ギンヤンマ
  • セスジイトトンボ
  • アキアカネ
  • キボシアシナガバチ
  • ハラビロカマキリ
  • ショウジョウトンボ
  • キアゲハ
  • ラベンダー
  • キジバト
  • カワラナデシコ
  • アヤメ
  • ローズマリー
  • ホオジロ

関連リリース

論文

特許・認定・認証

  • 特許登録:特開2004-081070 屋上緑化システム 特許消滅 (年金不納による特許権の消滅)
  • 池に降り注ぐ雨水のオーバーフローを捨てることなく、ビオトープ植栽への潅水として有効利用する特許を考案

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