on digital
Vision全社DXビジョン 2030
「人」と「人」の協創を
デジタルが支える
戸田建設が、2031年の創業150周年に向けて掲げる「未来ビジョンCX150」では、未来に実現したい社会像を「協創社会」と定義し、私たちが提供していく価値や、持続的な成長のあり方を示しています。本ビジョンを具現化すべく、事業基盤・経営基盤を整備し、新たな提供価値としてのデジタルサービスを創造する。これが「全社DXビジョン2030」の核心であり、その根幹を成すのが「データの蓄積と利活用」です。
個々に蓄積されるデータをつなぎ、可視化・分析・シミュレーションを繰り返し、判断の質の向上に向けて「データドリブンな意思決定」を実現し、さらなる生産性・品質向上を目指します。そして、この取り組みを外部パートナーとの連携にも広げ、多様な事業領域における「アグリゲーション(協創)」を推進いたします。
私たちの原点である「人がつくる。人でつくる。」の想いは、テクノロジーが進化しても決して変わりませんが、人を支える環境は大きく進化しています。近い将来には、社員のパートナーとして、AIエージェントが自律的に定型業務を遂行する環境を整え、「協創社会」の実現に取り組む「人」の事業活動を加速させてまいります。
このようにデジタル技術が人の能力を最大限に引き出す共存関係を作り上げ、生産性の追求と働きがいの向上を同時に成し遂げる。それが、DXの先に描く持続可能な未来の姿です。
-
組織課題7Sの解決:
企業文化・風土の変革、DX人財の育成 -
実務/管理/経営各階層での
データドリブンな意思決定 -
デジタル技術を活用した業務プロセス変革をともなう生産性/品質の向上
-
SECC事業をつなぐデジタルプラットフォームの整備
-
新しい事業領域での
デジタルサービスの提供
「人」とデジタルをつなぎ、新しい事業領域で価値を創出する
データの蓄積と利活用により、協創社会の実現を担う「人」の事業活動を支え、経営基盤を整える
DX StrategyDX戦略
5つの重点施策とロードマップ
「全社DXビジョン2030」の実現に向けて、戸田建設は「経営・実務・新事業」を網羅する5つの重点施策を策定いたしました。まずは、「組織課題7S(※1)」の解決を通じて、DXを推進するための基盤となる組織力の向上を図ります。次に、現場から経営層に至るまで、必要な情報がリアルタイムに行き届く環境を構築し、あらゆる階層で質の高い「データドリブンな意思決定」を下せる体制を整備します。また、既存事業のアップデートを見据え、デジタルによる半自動化プロセスへの移行を推進します。さらに「SECC事業(※2)」をつなぐデジタルプラットフォームを整備し、多様なパートナーが参画できる仕組みを整え、情報共有・流通の外部連携を加速させます。加えて、社内起業や外部パートナーとの協創を通じ、新たな事業領域でのデジタルサービスの提供を実現します。
着実な基盤構築から成功ループを経て、自律的な進化を遂げるために3つのステージを設定しています。1つ目のステージを2025年に終え、社長直轄の「DX統轄部」の設立や、情報共有・議論の場となる「DXのつどい」の運営を開始。さらにデジタルフロントランナーの育成、データを整流化するための基盤の整備、および生成AIの活用に向けたガバナンスの整備などが成果として挙げられます。
現在のステージでは、データ収集の自動化や、各部門でのデータ・デジタル技術の実践を本格化させ、さらに成功事例を迅速に横展開する仕組みを構築しています。そして、最後のステージでは、データドリブンな意思決定を全社の標準として根付かせ、新規事業が次々と生まれる「創発型組織」へと進化を遂げます。
※1:組織課題7S:かつてマッキンゼー・アンド・カンパニー所属のウォーターマン氏とピーターズ氏が提唱した、組織変革のためのフレームワーク
※2:SECC(スマート・エネルギー・コンプレックス・シティ)事業とは、2050年を見据えた「未来都市構想」です。様々な社会課題を解決するために、ひとづくり、ものづくり、そしてデジタルの先端技術を駆使し、複合的かつコンパクトなまちづくりを推進しています。
AI基本方針
私たちの約束
戸田建設は、ブランドスローガンである「Build the Culture.人がつくる。人でつくる。」の企業姿勢に基づき、AIを社会と人の未来のために活用します。
AIは、従業員の創造性を解放し、生産性を革新する強力なツールであると同時に、社会インフラを担う企業として、細心の注意を払って向き合うべき技術でもあります。
私たちは、AIの可能性を最大限に引き出し、そのリスクを適切に管理するため、ここに10の基本方針を定め、その遵守を約束します。
MAIN INITIATIVES
Main Initiatives主な取り組み
事業領域を横断する価値提供の最適化
現在は、各事業で蓄積されたデータをつなぎ、利活用の精度を高めるフェーズに位置します。部門を超えた人と人のつながりを強め、組織全体が横断的にデジタル技術を活用できる体制を整えています。この取り組みを支えるデジタルプラットフォームを発展させ、協創社会における価値提供の基盤を構築してまいります。
戸田建設では自らがデジタルツールを作る「内製開発」の体制を重視しています。作ると同時にユーザーの視点に立って、迅速な改善サイクルを回すことで、実効性の高いデジタルツールが現場に導入されています。また、「DXのつどい」などの対話の場を通じて、現場から生じる課題の背景を追究し、業務全体を検証しながらデジタル技術の最適な活用を探るアプローチを大切にしています。このような現場主導の改善と多角的な視点の掛け合わせが、戸田建設の変革を支える強力なエンジンとなっています。
事例紹介
SystemDX推進体制
DX統轄部を中心とした
「整流化」の体制
戸田建設のDXでは、現場や各部門との対話を重ねながら、一人ひとりの知見・ノウハウを全社的な価値へとつなげていくための環境づくりを大切にしています。その舵取りを担う社長直轄のDX統轄部が中心となり、縦割りの組織を横につなぎ、全社のDXを「整流化」する体制を構築しています。
DX統轄部の部内においては、全社のDX戦略を策定し、5つの重点施策を牽引する「デジタル戦略部」と、現場の変革を技術面から実装・支援する「デジタル変革実装室」を設置。戦略と現場を最短距離でつなぎ、迅速な意思決定と確実な実装を両立させています。
DXを推進するために、私たちは「DXのつどい(全社共有の場)」での対話を通じてプロセスを検証し、業務の本質を捉えます。その一連の流れによって、デジタルの判断軸や選択肢を具体化させ、戸田建設として選択すべき手段・あるべき姿を共有し、目指す方向を一致させています。単にデジタル技術の導入を議論するのではなく、「価値のゲートキーパー」としての未来像をDXによって描いてまいります。
今後は、DX推進体制をさらに強固なものにして、すべての必要情報をデジタルプラットフォームによって「整流化」させ、人による「データドリブンな意思決定」を可能にいたします。期待を超える「突出価値」の創造に向け、この新しいプロセスを戸田建設のスタンダードとして定着させてまいります。
Human Resource Development人財育成方針
挑み続ける「変革者」の育成
「突出価値」の創出に向かって、常識に縛られず、自律的に挑み続ける人財を育成する。それが、戸田建設の人財育成方針における核心です。私たちは、一人ひとりの能力を最大限に引き出し、新たな挑戦を促進するためにデジタル技術を学びます。
様々な教育制度のなかでも、高度リカレント教育によって、さらなる成長を遂げたリーダーが、現場や各部門の変革を促しています。東洋大学情報連携学部(INIAD)と提携した約1年間の教育プログラムでは、厳格な選抜プロセスと高いハードルを設け、自らの力で変革を遂行する「自走力」が養われます。
また、現場を熟知した中堅・ベテラン社員によるデジタル技術の学び直しによって、課題解決の質およびスピードが向上しています。そして、周囲へのロールモデルとなり、組織としての取り組みを加速させるきっかけとなっています。
戸田建設は、「自ら学びたい」と願う意欲を尊重し、前向きに挑戦できる学びのインフラを整備させ、新たな時代に向けた「人ならではの専門性」をさらに研ぎ澄ましてまいります。実践的な経験に裏打ちされた知見とデジタルを融合させ、未来を切り拓くための意思決定や「問い」を立てる力を育みます。
社員一人ひとりが、「ものづくりへの想い」を実現させるために、多角的な学習に取り組み、「建設×デジタルの変革者」を目指す。その挑戦こそが、「突出価値」の創造につながると確信しています。
人財定義
